ブックマーク / number.bunshun.jp (28)

  • 「予想は当たってた」「3着変なん来い!変なん来いっ!」園田競馬の“異色すぎるガイド漫画”誕生の経緯とは? 元厩務員の作者に直撃(曹宇鉉)

    無職で歯のない彼氏・トシ君に競馬場デートの予定をすっぽかされた山田火酒(火酒と書いてウオッカと読む)と、園田競馬歴40年のおじさんが繰り広げる、あけすけで哀愁を誘う会話劇……。競馬ファンなら一度は耳にしたことがある「予想は当たってた」「最初からわかってた」などのクリシェを“競馬用語”として解説するパンチの効いたユーモアも、オフィシャルなPR漫画の類型とは一線を画している。 厩務員と漫画家の兼業時代も「最初は怒られるかと」 同作を手がけた漫画家の田村正一(たむら・まさかず)さんは、2007年から2018年まで園田競馬場で働いていた元厩務員でもある。いったい、どういった経緯で異色のビギナーズガイドが世に出ることになったのだろうか。 「園田・姫路競馬のホームページで厩務員のエッセイ漫画『うまのしごと』を描いていた関係で、2019年に『園田競馬ビギナーズガイド』の依頼をいただきました。とりあえず好

    「予想は当たってた」「3着変なん来い!変なん来いっ!」園田競馬の“異色すぎるガイド漫画”誕生の経緯とは? 元厩務員の作者に直撃(曹宇鉉)
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    enya_r 2022/07/10
  • 《25年前のダービー》「(皐月賞は)フロックだと言われましたが、正直、ぼくもそうかな、と」大西直宏の騎手人生を変えた“18番”のサニーブライアン(島田明宏)

    メジロブライト、ランニングゲイル、シルクジャスティス、サイレンススズカ…名だたる人気馬を抑えて1997年のダービーを制したのが、サニーブライアンだった。騎手・大西直宏が「やり尽くした」と語った名勝負を振り返る。有料公開されていたSports Graphic Number 927号(2017年5月18日発売)『プレイバック戦国ダービー 大西直宏&サニーブライアン「あの一戦でやり尽くした」』を特別に無料公開します(肩書きなどはすべて当時)。 1997年春の牡馬クラシック戦線は実に混沌としていた。前哨戦をざっと振り返ると、きさらぎ賞はヒコーキグモ、共同通信杯はメジロブライト、弥生賞はランニングゲイルが優勝。4勝馬が不在で迎えた皐月賞で1番人気に支持されたのはメジロブライトだったが、11番人気のサニーブライアンの逃げ切りという波乱で幕をあけた。 ダービーでも、押し出されるような感じでメジロブライト

    《25年前のダービー》「(皐月賞は)フロックだと言われましたが、正直、ぼくもそうかな、と」大西直宏の騎手人生を変えた“18番”のサニーブライアン(島田明宏)
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    enya_r 2022/05/26
  • 珍名馬で話題…『進撃の巨人』を愛する“オニャンコポン”の馬主が明かす、名前に込めた“本当の意味”「お気に入りのキャラクターです」(曹宇鉉)

    去る1月16日、あるサラブレッドの名前がネット上をにぎわせた。 同日に中山競馬場で行われた京成杯を制したオニャンコポン(牡3、美浦・小島茂之厩舎)だ。11着に終わったホープフルステークスからの巻き返しや、父エイシンフラッシュとの親子制覇というストーリー以上に注目を集めたのは、愛らしいを連想させるその個性的な馬名だった。 さらに同名のキャラクターが登場する大ヒット作品『進撃の巨人』のファンの間でも、オニャンコポンの活躍は話題に。“珍名馬”としてさまざまなニュースにも取り上げられた結果、重賞を初めて勝ったばかりの身でありながら、GI馬に匹敵するような知名度を得るに至ったのだった。 ◆◆◆ 馬主の田原氏は「『進撃の巨人』を愛読している」 馬主の田原邦男氏は、そもそも“珍名”のつもりで「オニャンコポン」と命名したわけではないと語る。 「秋華賞を勝たせてもらったブラックエンブレムを含め、今まで所有

    珍名馬で話題…『進撃の巨人』を愛する“オニャンコポン”の馬主が明かす、名前に込めた“本当の意味”「お気に入りのキャラクターです」(曹宇鉉)
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    enya_r 2022/02/04
  • 筒香嘉智が2億円“自腹”でスタジアム建設! 少年野球の“環境改善”に全力をつくすワケ「内外野ともに天然芝のグラウンドに」(鷲田康)

    ピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智外野手が、子供たちの理想の野球環境を求めて、生まれ故郷の和歌山・橋市に「TSUTSUGO SPORTS ACADEMY(筒香スポーツ・アカデミー)」を設立することになった。施設の工事はすでに始まっており、一部となる室内練習場は昨年末にほぼ完成。残る野球グラウンドなどは2022年度中に完成予定だが、スポンサーはつけずに工事費用のおよそ2億円はすべて筒香が私費を投じて作り上げる。 1人の野球選手によるプロジェクトとしては前代未聞のアカデミーは、筒香が抱く子供たちの理想の野球環境作りへの第一歩となるものだ。

    筒香嘉智が2億円“自腹”でスタジアム建設! 少年野球の“環境改善”に全力をつくすワケ「内外野ともに天然芝のグラウンドに」(鷲田康)
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    enya_r 2022/01/18
    かっこいい…
  • 「高卒1年目でもタクシーで帰っていて…」元ロッテ守護神・荻野忠寛が入団して驚いた《プロ野球選手のリアル》(広尾晃)

    「僕は社会人2年目でドラフトにかかったのですが、それまで、プロ野球のスカウトは監督に会うだけで、僕と会うことはほとんどありませんでした。僕が初めて会ったのはプロ指名後でした。ただ、試合を見に来ているなとは思っていました。 入団が決まっても、プロ入りまでにこんな練習をしておけ、みたいな指示はなかった。社会人ですから自分の体のつくり方はわかっているだろう、という感じでしたね。 1月になって自主トレが始まりました。ロッテの二軍施設がある浦和の球場で、コンディショニングコーチの立花龍司さんがメニューを組んでくださって、それをこなしました。 そして2月の春季キャンプ。オーストラリアのジーロングで僕は最初から一軍でした。監督はボビー・バレンタインでしたが、練習はこれまで経験したことがないものでした。時間でメニューが細かく区切られていて、グラウンドが何面もあるので、その都度移動することになります。 誰か

    「高卒1年目でもタクシーで帰っていて…」元ロッテ守護神・荻野忠寛が入団して驚いた《プロ野球選手のリアル》(広尾晃)
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    enya_r 2021/12/28
  • ドラフトウラ話「なぜ西武は外れ1位で投手を獲らなかった?」右の大砲・渡部健人を急浮上させた“ある動画”(安倍昌彦)

    今季、学生野球最後の公式戦となる「関東地区大学野球選手権」が、横浜スタジアムで開幕した。 例年なら、「明治神宮大会」の予選となる大会だが、今年はコロナで戦が中止になったから、4年生にとっては、これが学生野球の「卒業式」となる。 第1試合で共栄大が白鴎大を下し、第2試合では神奈川大が武蔵大に敗れた。第3試合では神奈川大学リーグを制覇した桐蔭横浜大が、千葉県大学リーグ優勝の中央学院大と対戦した。 2回、桐蔭横浜大の攻撃。この回先頭の4番・渡部健人三塁手が、ダグアウトから小走りに打席に向かう。10月26日で、西武からドラフト1位に指名された注目の「右の大砲」だ。 打席で向き合う中央学院大のエース・古田島成龍(3年)だって、アベレージ140キロ前半の速球とカットボール、パワーカーブで来年のドラフト有力候補と目されている剛腕。ドラフト1位・渡部健人にとっても、手強い相手に違いない。 決着は早かった

    ドラフトウラ話「なぜ西武は外れ1位で投手を獲らなかった?」右の大砲・渡部健人を急浮上させた“ある動画”(安倍昌彦)
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    enya_r 2021/12/24
    『熱心に見に来てくれる○×スカウトに、健人のホームラン8本の映像を送ってあげようと思って』
  • 「高卒4年目の村上があんなことしていたら、90年代だったら怒られるよ」高津臣吾監督(53歳)がヤクルトで変えた“野球界の常識”(生島淳)

    「高い身体能力を持っている塩見(泰隆)が、ようやく1番打者に固定できるようになったし、オスナ、サンタナのふたりが4月のいい時期に合流できて、相手に圧力をかけられるようになった。それに、4番のムネ(村上宗隆)がよくボールを見極められる。外国人ふたり、それに村上といった中心打者が我慢強ければ、それはチーム全体にいい意味で伝染していく。得点力が上がったのは、地味にそのあたりも大きいんじゃないかな」 たしかに、日シリーズひとつとってみても、6試合を戦って、ヤクルトは21個の四球を選んだのに対し、オリックスは15個。投手の制球力に起因するところもあるが、ヤクルトの打者はシーズンを通して“patient”=打席で粘り強さを発揮したことは間違いない。 巨人、阪神のダグアウトとは対照的だった 選手たちは、ある意味で「同期」していたように思う。 打線全体としてストライクとボールの見極めをしっかりと行い、フ

    「高卒4年目の村上があんなことしていたら、90年代だったら怒られるよ」高津臣吾監督(53歳)がヤクルトで変えた“野球界の常識”(生島淳)
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    enya_r 2021/12/03
  • 《単独インタビュー》大谷翔平27歳が明かした“本音”「ホームラン王は獲りたかったです(笑)」「10勝は何とも思ってないです」(石田雄太)

    打っては138安打、103得点、100打点、投げては130.1投球回、156奪三振。今季最終戦で前人未到の「クインティプル100」を達成し、2021年を締めくくった大谷翔平。 発売中のNumber1040号『大谷翔平2021完結編』では、巻頭で今季を振り返る人のロングインタビューを掲載している。ビッグイヤーを終えた今の胸中を余すところなく語った誌面の一部を、抜粋して紹介する。(全2回の後編/前編へ) ――メジャー4年目、登板前後の休養日もなく、バッターで155試合に出場して46のホームランを打ち、ピッチャーとして23試合に先発、9勝を挙げました。 「その数字は自分にとってのこれからの基準になると思っています。ホームランの数字で言えば46ですけど、僕が大事に考えているのはOPS(出塁率+長打率)なので、今年は“千(1.000)”行きたかったな、と思っています(出塁率.372、長打率.59

    《単独インタビュー》大谷翔平27歳が明かした“本音”「ホームラン王は獲りたかったです(笑)」「10勝は何とも思ってないです」(石田雄太)
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    enya_r 2021/11/19
  • 《単独インタビュー》大谷翔平27歳が語る“完璧だったピッチング”「僕の全盛期は小6くらいのときだったので(笑)」(石田雄太)

    打っては138安打、103得点、100打点、投げては130.1投球回、156奪三振。今季最終戦で前人未到の「クインティプル100」を達成し、2021年を締めくくった大谷翔平。 発売中のNumber1040号『大谷翔平2021完結編』では、巻頭で今季を振り返る人のロングインタビューを掲載している。ビッグイヤーを終えた今の胸中を余すところなく語った誌面の一部を、抜粋して紹介する。(全2回の前編/後編へ) ――球速とコントロールを両立させたとしたら、1試合をすべて初球で打ち取って27球で終わらせたいのか、全員を3球三振に斬って取る81球のピッチングか、大谷さんの理想はどちらに近いんでしょう。 「それを言うなら、間を取って50球くらいかな(笑)。どっちもできるのが理想です。27球で試合を終わらせるピッチャーが必ずゼロで抑えられるのかというと、そうではない。27球で終わらせるピッチングをするとなれ

    《単独インタビュー》大谷翔平27歳が語る“完璧だったピッチング”「僕の全盛期は小6くらいのときだったので(笑)」(石田雄太)
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    enya_r 2021/11/19
  • 「eスポーツはオリンピック競技になる?」「なぜ筋トレするの?」“東大卒プロゲーマー”ときど(36)に聞いてみた(平田裕介)

    2022年に開催される第19回アジア競技大会の正式競技として認められ、改めて注目を集めているeスポーツ。その日人プレイヤーとして第一線を走り続けているのが、プロゲーマーのときど(36)だ。麻布中学・高校、東京大学・大学院へと進みながらプロゲーマーとなった彼に、知られざるeスポーツの内側、国内外の盛り上がり、プロゲーマーとしての今後などについて聞いた。(全2回の2回目/#1はこちら) ゲームセンターは「修練の場」=日は格ゲー強豪国 ――プロゲーマー、eスポーツの世界についてもお聞きしたいのですが、やはりチームに入ったり、スポンサーが付いていないと、遠征費をはじめ、活動が難しくなるのでしょうか? ときど 賞金1っていくとか、僕がメインにしている格闘ゲームの界隈では聞いたことがないですね。現在の僕はチームに入っているわけではなくて、スポンサーさんと単独で契約している形になります。契約内

    「eスポーツはオリンピック競技になる?」「なぜ筋トレするの?」“東大卒プロゲーマー”ときど(36)に聞いてみた(平田裕介)
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    enya_r 2021/10/21
  • 難病と闘うオリックス西浦颯大(22)早すぎる引退「ずっと、プロ野球選手が将来の夢」恩師・馬淵監督も惜しがる才能(米虫紀子)

    以前は自慢の快足を飛ばし一瞬でたどり着いたセンターの守備位置が、遠く感じられた。それでも西浦颯大は一歩ずつ、グラウンドを踏みしめながら、ゆっくりと歩いてセンターに向かった。プロ野球選手として最後に向かう守備。込み上げてくるものがあった。 「自分がしてきたファインプレーとか、よみがえってきて。泣きたくなかったんですけど、泣いちゃいました」 9月28日のウエスタン・リーグ広島戦が、オリックスの外野手・西浦の引退試合となった。 9回表の守備についた西浦は、レフトの中川圭太と約10カ月ぶりのキャッチボールをした。そして前佑囲斗の143キロの心のこもったボール球を1球見届けると、またゆっくりと歩いてベンチに向かった。1球限りの出場だった。 ベンチ前で、同期入団の西村凌から花束を受け取り、抱き合うと、涙をこらえきれなかった。 守備につくのは1球だけ 9月24日に西浦の引退が発表された時、同時に、28日

    難病と闘うオリックス西浦颯大(22)早すぎる引退「ずっと、プロ野球選手が将来の夢」恩師・馬淵監督も惜しがる才能(米虫紀子)
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    enya_r 2021/10/01
    ガチ泣き
  • 15歳で指名され、一軍は上がれず。辻本賢人「阪神に入ってよかった」(酒井俊作(日刊スポーツ))

    メタリックなノートパソコンを開き、よどみなくキーボードを叩いて英字を打ち込む。携帯電話が鳴り響くと、耳元に当てる。 「原稿、いま送りました。長いの、2だけ待ってください」 '04年秋、ドラフト史上最年少の15歳で指名されて阪神に入団した辻賢人はいま、雑誌の原稿を翻訳する仕事に取り組んでいる。出版社から依頼が来れば、丁寧に英訳していく。 '17年1月、プロ野球界は合同自主トレで体を動かす新人選手が話題の中心だ。お手並み拝見の春季キャンプが目前に迫り、希望と不安がないまぜになる季節だろう。あのとき、マスメディアに「ワンダーボーイ」と騒がれた15歳は、いま、28歳の青年になった。遠くを見ながら首をかしげる。 「いまは、もう全然、野球が気にならない。ホンマに、あの世界にいたのかなって思うくらい。違う人生を生きていたような感じがします。野球をやっていたときと野球が終わってから、人間が違うみたいな

    15歳で指名され、一軍は上がれず。辻本賢人「阪神に入ってよかった」(酒井俊作(日刊スポーツ))
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    enya_r 2021/09/12
  • “才能溢れるナイスガイ”木下雄介投手の早すぎる死…スクープの陰で問われる「静かにお別れする権利」と報道の自由(小西斗真)

    現役のプロ野球選手が亡くなるという、あまりにも悲しいニュースが飛び込んできたのは8月6日。中日ドラゴンズの木下雄介投手が息を引き取った。まだ27歳だった。 筆者は4月に木下さんのことを記事にしたばかりだった。3月21日の日ハムとのオープン戦(バンテリンドーム)での投球中に、右肩を脱臼。4月9日に同箇所の修復術とともに、かねてより部分損傷があった右肘靱帯の再建術(いわゆるトミー・ジョン)も同時に受けた。手術か、保存療法か。難しい決断に至る過程で、同じ故障を経験した「悲劇のエース」中里篤史さんにオピニオンを仰いだという話である。 手術に踏み切った木下さんは、完全復活するその日のために、地道だが苦しいリハビリメニューに取り組んでいた。その矢先の訃報だった。 「どんなときも仕事を休んだらあかん」 不器用ゆえの波乱に満ちた野球人生大阪で生まれ、高校は徳島県の生光学園に進学。甲子園には手が届かなか

    “才能溢れるナイスガイ”木下雄介投手の早すぎる死…スクープの陰で問われる「静かにお別れする権利」と報道の自由(小西斗真)
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    enya_r 2021/08/13
  • 350万が18億に…“格安だった”キタサンブラックを北島三郎はなぜ買った?「これほど勝つ馬になるとは」(小川隆行)

    いつまでも人々の記憶に残る名馬には2つのタイプがある。大逃げを打つたびに拍手が巻き起こり圧勝を続けたサイレンススズカは、誰もが勝ちを疑わなかった天皇賞・秋の第4コーナ手前で突然粉砕骨折を発症して競走を中止、安楽死となった。それとは対照的なのがキタサンブラックで、狙いどおりのローテで3年間の現役生活を走り抜け、20戦のうち3着を外したのは僅か2度という堅実ぶり。「無事之名馬」という言葉の意味を改めて思い知らせてくれた。 競馬ライターの小川隆行氏を中心に、こよなく競馬を愛する執筆者たちが、歴史に名を刻んだスターホースの逸話をまとめた『アイドルホース列伝 1970-2021』(星海社新書)から一部を抜粋して紹介する〈サイレンススズカ編を読む〉。 ◆◆◆ 脅威の回収率500%超え「配当妙味が高かった馬」 シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、キタサ

    350万が18億に…“格安だった”キタサンブラックを北島三郎はなぜ買った?「これほど勝つ馬になるとは」(小川隆行)
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    enya_r 2021/07/12
  • 桑田真澄コーチ「9回135球」論の理想? 大野雄大、田中将大の“超効率投球”とメジャー最強腕バウアーの頭脳(広尾晃)

    しかし、それ以外の投手を見れば、9回完投は、シーズンで1、2度あれば御の字というレベルで常に後続投手の救援を仰いでいる。優勝を目指す先発投手陣としては、これでは貧弱だ。桑田氏はその気になれば「9回完投135球」が余裕で可能な投手を作ろうとしているのだろう。 ポイントになるのは「イニング当たりの球数」 ポイントになるのは「イニング当たりの球数」だ。9回135球は、1イニング当たり15球。これは投球数の目安となる基の数字だが、現在のNPBではこの数字をクリアする投手はほとんどいない。 <2020年の規定投球回数以上の投手の1イニング当たりの平均投球数> 〇パ・リーグ 千賀滉大(ソ)17.32 山由伸(オ)15.48 有原航平(日)15.54 涌井秀章(楽)16.38 高橋光成(西)16.83 美馬学(ロ)15.26 田嶋大樹(オ)17.01 石川歩(ロ)15.55 〇セ・リーグ 大野雄大(

    桑田真澄コーチ「9回135球」論の理想? 大野雄大、田中将大の“超効率投球”とメジャー最強腕バウアーの頭脳(広尾晃)
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    enya_r 2021/02/16
  • 山井→岩瀬、13年前“消えた完全試合”の夜 日ハム側の証言「完敗したのに、なぜかどんちゃん騒ぎだった」(鈴木忠平)

    この試合、自分の出番はなさそうだ……。田中幸雄はシリーズ第5戦の戦況を見つめながら、脱力していくのを感じていた。 プロ22年目、39歳、ミスター日ハムと言われる男は、代打屋としてベンチにいた。 右投手の山井が8回までパーフェクトの快投を演じていた。現実的に右打者の自分が打席に立つことは想像できなかった。いつものようにイニングの合間にスイングをして、体は温めていたものの、最終回を迎える頃には心のスイッチを切りかけていた。 だから、9回表のマウンドに左腕の岩瀬が上がった時には我が目を疑った。ただ、その事実を確認した後は不思議と腑に落ちた。 《パーフェクトの投手を代えるなんて考えもしませんでした。だけど、後から、そうだ相手は落合さんなんだ、と思いました》 「ホームランバッターが先頭にいたら、相手は嫌だろう?」 田中は日ハムにおいて落合の野球観に触れた数少ない1人だった。1997年、巨人を退団し

    山井→岩瀬、13年前“消えた完全試合”の夜 日ハム側の証言「完敗したのに、なぜかどんちゃん騒ぎだった」(鈴木忠平)
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    enya_r 2020/12/07
  • 「慶應大に落ちたらプロに」高橋宏斗のゴージャスすぎる“進路選択”を決めた中日vs広島の試合(小西斗真)

    今夏の交流試合では、智弁学園戦に先発した高橋。九回にして、この日最速の153キロをマークするなど、無尽蔵のスタミナで149球を投げ切った 果たしてこれを「挫折」と言っていいのか。当にうちひしがれている人が、怒ってしまうのではないか。高橋宏斗の進路選択は、それほどまでにゴージャスだったことは間違いない。 スタートは10月6日だった。「慶応大への進学を目指します」。18歳の少年はそう公言していた。高校野球界では名門中の名門、中京大中京のエースにして、ストレートの最速154キロを誇る、世代ナンバーワン投手の評価を得ていた。新型コロナ禍により、出場が決まっていた春の選抜は中止になったが、昨年秋の明治神宮大会を制し、優勝候補の筆頭に挙げられていた。夏の愛知県独自大会、続く甲子園交流試合も勝ちきり、思い描いていた形とは違ったが、ずっと宣言していた通りに「無敗のまま高校野球を終わる」を28連勝で達成し

    「慶應大に落ちたらプロに」高橋宏斗のゴージャスすぎる“進路選択”を決めた中日vs広島の試合(小西斗真)
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    enya_r 2020/10/27
    その年のドラ1で六大学のAO落ちるんだ
  • ドラフト9位→主将、ポスト筒香に。DeNA佐野恵太「ピンチで仕事を」(石塚隆)

    「予定の人数を超えてしまうけども、もうひとりいいか?」 2016年10月20日、グランドプリンスホテル新高輪で行われた第52回ドラフト会議。横浜DeNAベイスターズのゼネラルマネージャーだった高田繁は、テーブルを見回しそう語りかけた。濱口遥大を筆頭に予定していた8名の選手の指名を終えるところだった。 同じテーブルを囲んでいた球団代表に就任したばかりの三原一晃は、高田GMの一言に次のように答えたという。 「後悔するのは嫌ですから獲りましょう」 こうして明治大学の佐野恵太は、ドラフト9位でDeNAに指名された。支配下登録選手として全体で87人中84番目、セ・リーグでは最後の指名だった。 三原代表は振り返る。 「かなり悩んだ選手だったので高田前GMの言葉がなかったら、獲得していなかったかもしれません。今思えば、当に獲って良かった。一番喜んでいるのは、担当スカウトだと思いますよ」 代打育成、高田

    ドラフト9位→主将、ポスト筒香に。DeNA佐野恵太「ピンチで仕事を」(石塚隆)
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    enya_r 2020/07/24
  • 中止と無観客が続く今だから考える。猪木vs.マサ斎藤、巌流島決闘の意味。(堀江ガンツ)

    レフェリーすらもいない状況下で戦った猪木とマサ斎藤。両者血だらけでフラフラな状態のまま2時間以上にわたる“死闘”を演じた。 2月26日、政府が新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、今後2週間の全国的なスポーツ・文化イベント開催自粛を要請したことで、各スポーツイベントの開催中止や延期が相次いでいる。 プロレス界でも、すでに3月14日までの興行中止を発表していたスターダムを始め、同じブシロード傘下の新日プロレスも3月15日までの大会中止を発表。DDTも系列ブランドの東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスも含め3月8日までの全大会を中止。さらにプロレスリング・ノアも春のビッグマッチ、3.8横浜文化体育館大会の延期を発表するなど、影響が広がっている。 そんな中、26日に新日プロレスとスターダムの木谷高明オーナーが、Twitterで以下のような投稿をし、ファンの間でも賛否両論の声が上がった。 「

    中止と無観客が続く今だから考える。猪木vs.マサ斎藤、巌流島決闘の意味。(堀江ガンツ)
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    enya_r 2020/03/01
  • 菊池雄星「僕らが続かないと失礼」筒香の勇気ある発言を孤立させるな。(氏原英明)

    シーズンインに向けたキャンプ情報がメディアを騒がせているのを見ていて、こうして2019年も野球漬けになっていくのだろうなと思った。 それは楽しみでもあり、危惧でもある。 キャンプイン前のシーズンオフは、野球教室や講演会などが全国各地で開催されていた。現役のプロ野球選手はもちろんのこと、プロ野球OBなどが一般市民の前に登場。「シーズンオフの風物詩」とも言えるのだが、最近よく話題にあがるのが、「野球人口減少」など球界の危機を叫ぶ声だ。 野球界にも将来への危機感が生まれつつある一方、シーズンが始まってしまうと、そうした意識が薄れてしまうだろうという危惧があるのだ。 早稲田大学野球部OBが主催する野球教室で、ある現役のプロ選手がこんな話をしていた。 「選手がもっと取り組むべきことはあると思いますけど、少年の野球人口が減少しているという現実は感じづらいし、シーズン中に選手間で話すことはあまりない」

    菊池雄星「僕らが続かないと失礼」筒香の勇気ある発言を孤立させるな。(氏原英明)
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    enya_r 2019/02/14