8月2日、日銀の布野幸利審議委員は札幌市で記者会見し、現在の金融政策は2%の目標達成までの期限を区切っていないと指摘し、好景気を背景に物価の緩やかな上昇が続くとの見解を示した。写真は都内で6月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai) [札幌市 2日 ロイター] - 日銀の布野幸利審議委員は2日午後札幌市で記者会見し、現在の金融政策は2%の目標達成までの期限を区切っていないと指摘し、好景気を背景に物価の緩やかな上昇が続くとの見解を示した。為替など金融市場が安定している限り、短期金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%とする現行の金融緩和を今後も継続する姿勢を示唆した格好だ。 <物価、急激に上がっていくとはみていない> 布野委員は、黒田東彦総裁就任直後の2013年4月時点では日銀が2年で2%の目標達成を掲げたが、「現在は2年との制約はない」と指摘。その上で「出来るだけ早く2%を達成す