米連邦準備制度理事会(FRB)は23日、2兆2000億ドル(約237兆円)規模の景気刺激法の資金を裏付けとした緊急融資ファシリティーの一部について、借り手の名前を公表する方針を明らかにした。 新型コロナウイルス感染拡大対策として先月成立した同法では、財務省に割り当てられた4540億ドルの資金を元手に、FRBがその10倍に相当する4兆5000億ドルの融資を行うことができるが、議会からは透明性を求めて圧力が高まっていた。 FRBは借り手の名前のほか、その詳細や借入額、適用金利を少なくとも30日ごとにウェブサイトで公表する。各ファシリティーの全体のコストや収入、手数料も報告する。 パウエルFRB議長は発表文で、「この困難な時期において、経済を支える連邦準備制度の施策について、一般の米国民や議会に詳細な情報を提供し、透明性確保と説明責任を果たすことにコミットしている」と説明した。 一方、景気刺激法