より多くの人々がその言葉に魅力を感じて使い始めると、当初の意図や定義はどこへやら、概念は発散し、もはや意味をなさなくなる。魅力を感じさせていたものが魅力を失うことになってしまうのだ。 黒須教授 2014年9月24日 UXという言葉の鮮度の低下 そろそろUXという言葉の鮮度が落ちてきたようだ。定着したといえば聞こえはいいが、人々はぞろ新しいバズワードを探しはじめたようである。それはバズワードというものの宿命であり致し方ないこととはいえ、そもそもバズワードとして脚光をあびてしまったこと自体が残念でもある。もちろん、この流行によって特に欧州においてまともな研究が加速されたことは良いことだったと思うし、まともな研究はそのまま持続して欲しいものだと思っている。 UXという言葉の最盛期はおよそ10年くらいだった、といえるだろう。十年一昔という言い方があるが、たしかに10年というのは短いようで結構長い。
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