YouTubeではなかなか言えないアレコレを、杉田智和が興味を持った人に、興味の限り聞きつくす。AGRSが贈るオリジナルインタビュー企画「AGRSが聞く」。 最初のゲストは、サンライズ(現 バンダイナムコフィルムワークス)で『勇者特急マイトガイン』をはじめとする「勇者シリーズ」や『機動新世紀ガンダムX』、そして『銀魂』の初代監督を務めたアニメ監督・高松信司さん。作り上げてきた作品と、現場仕事の両面で杉田に大きな影響を与えたであろう高松監督の歴史を、全4編にわたってお届けする。
サンライズワールド クリエイターインタビュー 第18回 『聖戦士ダンバイン』原作・総監督 富野由悠季 サンライズの作品のキーパーソンとなったスタッフに自身が関わった作品の思い出を伺うクリエイターインタビュー。第18回のゲストは今年で放送40周年を迎えた『聖戦士ダンバイン』の富野由悠季総監督にお話を伺った。 ネクスト・ダンバインは見えるか? ――『聖戦士ダンバイン(以下、ダンバイン)』は、今年で放送40周年を迎えました。 富野 先日、TVで『風の谷のナウシカ』(1984)を放送していましたよね。ちょっとだけ見たんですが、宮﨑(駿)監督は、根っからアニメ-ションとして物事をとらえられる人ですから、やっぱり作品の手触りに滑らかさがあるんですね。さらに『ルパン(『ルパン三世 カリオストロの城』)』以降、いろんな企画が難渋したこともありつつ、久々に映画に取り組んでみたらなんとかなったという雰囲気も漂
声優・福山潤と各界の「作り手」たちと時にユーモラス、時にシビアに対話を繰り広げた書籍「福山 潤 プロフェッショナルトーク」がいよいよ刊行。その巻末に特別語り下ろしで登場するのは、アニメ界の巨星、富野由悠季監督。手塚治虫の虫プロで腕を磨き半世紀以上、『機動戦士ガンダム』など数々の作品や、現在も劇場版『Gのレコンギスタ』5部作を発表中の監督とのトークセッションの冒頭をダイジェスト版でお届けします。 ※ ※ ■声優という仕事に興味を持ったきっかけは『機動戦士ガンダム』 福山 監督は憶えていらっしゃるかわかりませんが、10数年前に最後にお会いしたのは、ある会社の新年会だったんです。バイキング形式だったので僕はお蕎麦を食べていたら、そこに監督が現れて。鰻丼を僕にくださいました。 富野 いや、僕は鰻丼は人には渡さない(笑)。 福山 僕は富野監督に鰻丼をいただいて、お蕎麦と一緒に食べた記憶があります(
細田 かつてこれほど富野監督が『無敵鋼人ダイターン3』について語ったことがあったでしょうか(笑)。僕たちは『ダイターン3』を笑いながら毎週見ていましたけど、その裏側にこれほど過酷な思いをされていたとは。物語の舞台であるシン・ザ・シティというのも、当時は新座(にいざ)市にお住まいだったからなんですよね。 富野 そう、新座市の家のローンを払わなければならないということを笑いで乗り越えようとしたわけですが、こんな過酷なことをあと13年も続けられないというので、『ガンダム』の路線に切り替えたというのが真実の話なんです(笑)。 細田 主人公の破嵐万丈(はらんばんじょう)は大富豪という設定なのに、実際はそんな切迫した生活感から始まっているというのは、何ともキュートというか愛らしいと思えてしまいますね(笑)。 富野 ただ、作劇の仕事というのは反面教師的にそういう感覚があるようです。逆境を設定して物語を作
「この原作をマンガ化しようと考えた作家がいるとは想像しなかった。瞠目する。原作者の慧眼をもって、酷寒のロシア戦線での女性の洗濯兵と狙撃兵の異形をあぶり出した辣腕には敬意を表したい。それをマンガ化した作者の蛮勇にも脱帽する。男性の政治家と経済人たちの必読の書である。女たちは美しくも切なく強靭であったのは事実なのだ。」――本作の単行本第1巻が発売された際、『機動戦士ガンダム』『Gのレコンギスタ』を手掛ける富野由悠季監督が熱い檄文を寄せた。今回は著者の小梅けいとと監修の速水螺旋人をまじえて、本書にかける思いを語り合っていただいた。 速水 ありがたい言葉をいただき、光栄でした。「蛮勇」という言葉は、作品をお手伝いしている僕の立場からも、ふさわしい言葉だなと思っていました。富野監督からご覧になっても「蛮勇」に見えるのだなと、あらためて実感しました。 ──富野監督は、この帯文にどのような思いを込められ
富野由悠季総監督の最新作『Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」の劇場上映が、今月2019年11月29日に迫った。 富野監督は『機動戦士ガンダム』(1979年)で知られる作家だが、ガンダムシリーズだけでなく『伝説巨神イデオン』(以下『イデオン』)(1980年)といった80年代作品、『ブレンパワード』(1998年)などの90年代作品、00年代の『OVERMANキングゲイナー』(以下『キングゲイナー』)(2002年)、そして『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014年・テレビ版)と、40年以上も一貫して巨大ロボットというモチーフと向き合いつづける稀有な演出家である。 今回は巨大ロボットのデザイン、演出、劇中での生かし方に焦点を絞って、お話をうかがった。 起承転結という原理原則を外すと、観客は離れてしまう ── ロボットアニメには「敵の来襲→出撃→苦戦しながらも勝利→帰還」というパターン
PR バーチャルYouTuber、マシーナリーとも子による不定期コラム特別編。今回はバンダイが開発中のSTEM学習教材「ZEONIC TECHNICS」を、発売に先駆けて取材してきてもらいました。 実際に動くザクを組み立てることで、楽しみながらロボティクスやプログラミングを学べる、と話題になっているこの商品。「ジオニック社公式教材」をうたっていることからも想像できますが、かなりのガンダム好きが世界観にこだわって開発を進めていました。とも子との濃厚なガンダムトーク(とそれに置いてきぼりにされるねとらぼ編集部)も合わせてお楽しみください。 ライター:マシーナリーとも子 徳で動くバーチャルYouTuber(サイボーグ)。「アイドルマスター シンデレラガールズ」の池袋晶葉ちゃんのファンやプロデューサーを増やして投票してもらうために2018年4月に活動開始。前世はプラモ雑誌の編集をしていたとも言われ
日本のアニメ界を創世記から支えてきた巨匠・富野由悠季。日本を代表するアニメコンテンツ『機動戦士ガンダム』の原作者としても知られる富野監督は、『Gのレコンギスタ』を映画化すべく、その制作中であることを公表。奇しくも、同年代のアニメ監督・宮崎駿もジブリ新作映画の制作を発表している。そこで今回、富野監督にライバル“宮崎駿から受けた影響”や“『機動戦士ガンダム』への想い”などを聞いた。 『君の名は。』も映画とは思えない部分がある ――『機動戦士ガンダム』で“リアルロボット”というジャンルを開拓。富野監督の歩んできたアニメ史は、日本の“巨大ロボットアニメ”の変遷そのものともいえます。 富野由悠季所詮は“巨大ロボットものでしょ”と、下に見られてきた時代から、僕はずっと巨大ロボットものを“一般化”するためにどうするか? を考えてきました。“巨大ロボットもの“を、単なるロボットものとしてやっていません。ア
HIGHLAND VIEW @highland_view 『機動戦士ガンダム(ファースト)』におけるニュータイプの描写とその受け止め方については、個人差はあるとはいえ、長い月日の経過もあって、おおよそ「共通理解」レベルぐらいになっているような気がしていたが、私自身とかなり違う解釈をしている文章を目にして驚いたので、少し引用してみます。 2016-07-29 14:22:59 HIGHLAND VIEW @highland_view それによると、まずニュータイプの基本的な性質に対しては、「広大な宇宙空間の、圧倒的な距離を超えて人間が他の人間の存在を察知し、その意思と意思が直接的に触れ合う――まるで情報ネットワークに覆われた現代社会を予見するかのようなイメージ」だといいます。 2016-07-29 14:24:45 HIGHLAND VIEW @highland_view ララァについては「
先日お伝えしたように、NHKカルチャーの青山教室で1年ぶりの富野講演会に申し込んでまた富野ファンの人とキャッキャウフフする予定ですが。 NHKカルチャーから、メールが来たら富野監督以外の講師陣の格もすごくてびっくりした。 □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━… □ 春の特別講座のご案内 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━… 【青山教室】 「富野流仕事術~自分の個性を信じる~」 講師:アニメーション監督 富野由悠季 http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1102225.html 【八王子教室】 「気象予報の魅力と伝える楽しさ」 講師:NHK気象キャスター 関口奈美 http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1099942.html 【仙台教
映画 <長々と「Ζ」「Vガンダム」の話をした後> 庵野 あの、僕、「逆襲のシャア」って凄く好きなんですよ。 富野 (戸惑い)ああ、ありがとうございます。 庵野 スタッフとして参加していたんですけど、コンテをある程度見ていたにも関わらず、最初に見たときには全然わからなかったんですよ。その後、富野さんと同じ監督という業種を経験して、ようやくわかったような気がしたんです。いや、馬鹿でしたね。 小黒 アニメ業界に目をやると、多いんですよ。「逆襲のシャア」が好きだっていう人が。その人達の意見をまとめられないかと思って、この本を作ってます。 富野 (笑)好きだなァ、とも思うし、お世辞じゃなくて、ありがたいとも思うし………そうですか? 逆に、そこまで好かれているなんて全然聞こえてこなかったし、ひとりで、ヒネていたんですよ。 庵野 全然、聞こえてこないっていうのも不思議なんですよね。公開当時は、山賀くんと
富野由悠季総監督をはじめ、本編スタッフが直々に審査するという画期的な試みに、非常に数多くの応募があった今回のコンテスト。富野総監督、メカニカルデザイナーの安田朗氏、形部一平氏、山根公利氏、小形尚弘プロデューサー、川口克己名人の6人が集まり、真剣に作品と向き合い各賞が決められていった。選考が終わり、改めて6人に今回のコンテストについて振り返ってもらった。 富野総監督が選んだのは、いちばん素っ頓狂な作品!? まずはひととおり作品をご覧になって、どのような印象をもたれたか、おひとりずつうかがっていきたいと思います。まずは監督から、いかがでしたか? 今回は『G-レコ』のガンプラから基本形になるもの選んで、自分なりの作品を作っていくというルールが設けられていましたから、サイズや素材で大きく逸脱することができない部分がありました。実を言うと選外になってしまった作品の中に、ものすごく作り込まれる、技巧
吉田豪さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。『機動戦士ガンダム』などの監督で知られる富野由悠季さんにインタビューした際の話をしていました。 (玉袋筋太郎)さあさあ、どっから行こうかね?豪ちゃん。 (小林悠)1(の筋)から行きますか?どうしますか? (玉袋筋太郎)その3で。 (吉田豪)そうです。その3から行きたいんですよ。 (玉袋筋太郎)『無名時代のかぐや姫を起用した豪腕プロデューサー 西崎義展さんの筋』。 (吉田豪)もうこの人だけで1本できるぐらいの話なんですけど。 (玉袋筋太郎)できるんだよねー! 豪腕プロデューサー 西崎義展 (吉田豪)ちょっと、『ハイパーホビー』の『キャラクターランド』っていう本で富野さんをインタビューして。このきっかけが、『海のトリトン』のBGMが、いままでほとんど出てなかったんですよ。それを発掘してCD化されるっていうことでのインタビューだったんですね。だから、
富野監督の講演会に行ったらだいたいいつも喧嘩になるんですが、また喧嘩をしてしまった。 2011年3月5日の講演会で富野監督に「人口を減らしたいって監督は言うけど本当に大量虐殺が起こったらどうなるか分かってるんですか」みたいなことを僕が突っかかって、その1週間後に東日本大震災が起きて、お互いに非常に反省した。富野監督は2013年の講演会で「核兵器や中東のたる爆弾を使っても人間はなかなか減らないので虐殺は難しいね。どうしても人間は生き残っちゃうね」とおっしゃって、虐殺は控えるようになって、Gのレコンギスタもあんまり人が死なないアニメになり、クンパ・ルシータ大佐のような虐殺を奨励しつつも自分は傍観者に成る人間はクズっぽく描かれた。 そして、今回は僕も大人しくしていようと思ったのだが、富野監督も上機嫌で調子に乗れば、僕もまたはしゃぎすぎてしまって余計なピンチに陥る。 今回はその話を書く。 NHK文
昨日からドコモのdアニメストアで配信が始まった富野監督最新作の「Gレコ」、みなさんもご覧になったかと思う。 月額400円くらい払えば富野監督のアニメがスマートフォンやパソコンでいつでも世界中で見られるという電脳世界の恩恵である。 https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/CP/CP00000458 世の中が進歩したな、と思う配信形態である。だが、富野監督は文明の発展には疑問符を投げかけているし、作品でもそれをテーマにするということ。 先日、日経エンタテインメント9月号の「ガンダム Gのレコンギスタ」に関する富野由悠季監督のかなり最新に近いインタビューを読んで、驚愕した。 富野:「G-レコ」では、科学技術の進歩を禁止しているのですが、それは夢やロマン、希望がないということなんです。そのとき人はどうするのかが物語の着地点のひとつ。 例えば、現実社会はこの1000年
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く