こんな記事を読んだ。 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83647 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83706 「「映画を早送りで観る人たち」の出現が示す、恐ろしい未来」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/81647)の続編で、「映像作品の観客が幼稚になってきている。あるいは、幼稚な観客の感想がネットによって可視化され、それが作品にフィードバックされた結果、作品もまた説明過多の幼稚なものになって来ている」という趣旨である。 一読、なるほど、と思わせられる。たしかに、テレビ番組などは「説明過多」の傾向があるし、そこから論理的に考えるとそういう結論が出て来る。いや、まったくいまどきの映像作品は幼稚かつ低俗で困ったものだ……。 うん? ちょっと待て。ほんとうにそうだろうか?
![ほんとうに映画は幼稚な観客向けになったのか? 過去を美化し現在を否定する言説の問題とは。|海燕(ライター)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b3d44dc82017cb486a0702ac45366ddaa7afeedb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F111168871%2Fprofile_926e1650b31014777c5ced8f2bf73a0a.png%3Ffit%3Dbounds%26format%3Djpeg%26quality%3D85%26width%3D330)