※ FGO奏章Ⅲ『アーキタイプ・インセプション』ネタバレありです。 1.子どもをもつこと 伴侶を得て数年経った今、にわかに私の前に立ちはだかっている問題がある。それは、子どもをもつかもたないか、という問題である(記事タイトルと全然違う話がいきなり始まって恐縮であるが、本記事はちゃんとFGOの感想記事である。ただ、少しだけ辛抱してこのお話を追ってもらいたい)。 今、子どもがいなくて寂しいというような感情は私にはない(妻ともたまにそういう話をするが、なさそうである)。平日は仕事をして、休日は二人で出かけたりそれぞれ別々に自分の友人と遊んだりしているだけで、生活は十分に充実していると言っていい。この生活がこれからも続けられるのなら、それは素晴らしいことだと私は感じている。 逆に言えば、子どもをもつということはこの楽しみを少なくとも部分的には捨てることを意味する。特に子どもが乳幼児であるときはつき
