経済環境が日々変化し、ニーズが多様化の一途をたどる昨今、「データに基づく経営戦略」は大企業のみならず、中堅・中小企業にとっても必須の取り組みになっていくことが予想できる。データを集計/分析し、企業が進むべき道を選択するうえで役立つのが、BI(ビジネスインテリジェンス)だ。 今回は、BIを既に導入している企業が、BIの何について「便利だ、役に立つ」と考えているのかを示す調査データから、BI関連の製品やサービスを導入/選定する際に、注意すべき点を探っていくことにする。 現場部門で進みつつあるBI活用 まず、企業でのBI活用状況を確認しておこう。以下のグラフは年商500億円未満の企業におけるBI・帳票の導入率を2016年と2017年で比較したものだ。BIはデータの集計/分析、帳票はデータの可視化/表示が主な役割だが、いずれもデータ活用という点では同じカテゴリに属する。実際、両者の機能を兼ね備えた