東京リージョンが開設されて以降、予想を超えるスピードで顧客を獲得するAWS(Amazon Web Services)が、日本のクラウド市場でも存在感を増している。基幹システムのクラウド上での構築や大手企業の採用などの事例が増え、日本のIT市場を変革しつつある。 グーグルやマイクロソフトでも歯が立たない エバンジェリストの玉川憲氏が「本日は、日本のIT業界にとっておそらく歴史的な一日となるに違いありません」とAWSのブログに書いた2011年3月2日のAWS東京リージョン開設から早くも2年半の月日が流れた。クラウドサービスのオリジネーターであるAWSが国内にデータセンターを構えたことで、日本のクラウド市場は確実に変わりつつある。「海外のクラウドは使えない」という従来の通念は一気に消え去り、国内大手企業の導入が進みつつある。 なにしろAWSのシェアは圧倒的だ。米国の調査会社であるSynergy
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