博覧強記の料理人、美味の迷宮を東奔西走す! 日本の「おいしさ」の地域差に迫る短期集中連載。 前回は、大阪VS広島の陰にかすみがちな、日本各地のお好み焼きについて考察しました。 今回からは餃子! 前後編でお届けします。 餃子編① 関東の酢醤油文化 〔餃子の王将〕の餃子が大好きです。特に数年前、メニューに「生姜餃子」が登場してからは、それが僕にとって世界で一番おいしい餃子である、と確信するに至りました。 しかしその話をする度に、僕は周りのグルメな知人たちに軽く嗜められてきました。チェーン店の餃子で満足している場合ではない。世の中にはもっとおいしい餃子の店がたくさんある。……彼らはそう言うのです。そして親切にも、具体的にそんな店の名前と所在地を教えてくれます。 僕はこう見えて案外素直な人間なので、そうやって教えられた店に何軒か行ってみました。確かにどの店もおいしかったです。ひとつひとつが丁寧に作
![西日本の民が東京の餃子に感じる「違和感」とは? | 稲田俊輔「西の味、東の味。」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9753f9c2dc9369f7ddf8f7bbc156ac7382f5f3b6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fyomitai.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2024%2F07%2Fd17b69420fea3f502e7a1e9f2367580e.jpg)