【ダマスカス和田浩明】シリア国営テレビによると、首都ダマスカス中心部のミダン地区で6日、自爆テロがあり、民間人や警官少なくとも25人が死亡、46人が負傷した。AP通信は当局者の話として、警官の乗ったバスが標的だったと報じた。 ダマスカスでは昨年12月下旬にも治安機関を狙った自爆テロ2件が発生し、44人が死亡している。当時、当局は「国際テロ組織アルカイダの犯行の可能性」に言及していたが、詳細は明らかになっていない。 住民によると、ミダン地区では反体制デモが頻発しており、アサド政権の弾圧で数十人が死亡、3000人が拘束されたとの情報もある。 シリアにはアラブ連盟の和平監視団が滞在中だが、反体制派によると弾圧は継続している。国連によると3月の騒乱発生以来、弾圧で5000人以上が死亡した。シリア当局側は「武装テロ集団」が軍・治安部隊や住民を攻撃していると主張し、兵士や警官ら2000人が犠牲に