印刷 関連トピックス地震 1921年と22年に関東で起きたマグニチュード(M)7級の二つの地震が、23年の関東大震災(M7.9)を発生しやすくした可能性があることを東京大地震研究所の石辺岳男特任研究員が突き止めた。12日から静岡市で始まった日本地震学会で発表する。 石辺さんは、二つのM7級の地震について、過去の地震記録を詳しく解析し、震源の深さと仕組みを調べた。その結果、フィリピン海プレート(岩板)内で断層が横にずれて起きた地震とわかった。このタイプの地震が起きると、関東大震災を起こした地震のようなプレート境界型の地震が起こりやすくなる。 政府の地震調査委員会は、首都圏直下で30年以内にM7級の地震が70%の確率で発生すると予測している。過去に起きた五つの地震をもとに推定しているが、多くは震源と仕組みがはっきりしていない。「地震のタイプが分かれば、M8級の地震の発生も含めた詳しい予測