年をとるごとに悪くなる体のコンディション。これを「老化のせい」と一蹴していないだろうか? 実は、体と密接な関係にある脳とうまくつきあえれば、万全の体調を実現できるかもしれないのだ。それは──。 優れたアスリートは、脳を深く正しく使う 常に体のコンディションを万全にして勝負に挑むアスリートたち。そんな彼らに脳科学の観点からアドバイスを送ってきた人物が、脳神経外科医の林成之氏だ。これまで競泳の北島康介選手、陸上の桐生祥秀選手、なでしこジャパン、日本女子カーリングチームなど、多くの選手・団体の指導にあたってきた。 脳神経外科医とアスリートは異色の組み合わせに思えるが、実はスポーツと脳は密接に関係している。 「スポーツ選手というと、まずは体が資本、頭は二の次というイメージがあるかもしれませんが、それはまったくの誤解です。優れたスポーツ選手ほど脳を深く正しく使っています。走る、ボールを蹴るなど単純そ