「こんな状況で勉強がしたいとか頭がおかしいんか?働けよ!」、「若いんやけん仕事やいくらでもあるんぞ!」 2012年の春、浪人したい意思を示した僕は家族から糾弾され、死にたいと思っていた。 何が僕をそこまで追い詰めたのか?理由はただ一つ、僕が貧困家庭の人間だったからだ。 僕は6人家族で世帯収入が200万円台、父親が女子高生を暴行して仕事をクビになり、毎日包丁を持ち叫び続けている重度の精神障害者、母親がカルト宗教の信者、祖母が認知症という貧困家庭で育った。貧困家庭であることは小中高通して有名になり、自分から何も話さなくても不可触民のように扱われて生きてきた。 僕は生まれた時から"貧乏"だったと思うけれど中学2年生くらいのときからは明らかに福祉の支援が必要な"貧困"の状態になったと思う。 そして27歳になった今も僕は社会の底辺で貧困に苦しめられている。 このコロナ禍で貧困に関するニュースを見る機