「コ、コラ! 舌を入れるな!」というセリフは前後の文脈なしで、単文として読んでも相当量の情報量を持つ。言い換えると、妄想を誘発する力がある。 でもだってどう考えても、普段強気の幼馴染が 「今日さお父さんもお母さんも出かけてるんだ」で 「ねぇ。キスしてみよっか」で 「バカ。アンタに本気なわけないじゃん。試しにしてみるだけよっ」で 「じゃあ、いい? いくわよ」で 「コ、コラ! 舌を入れるな!」に至ったに決まっているわけで、これは100人に聞いたら100人ともこう答えます。これ絶対。 そんであとあとこの単文に2Byte文字を二ヶ所足して、より「ツン⇒ふにゃー」度がUPした情報を埋め込んでみまするに、多分「コ、コラ! 舌を…入れる…な」となる。これで先ほどの文章とは状況が一変するはずで、登場するのはいつも怒った顔しか見せない赤セルいいんちょ。偶然二人きりになった夕暮れ時の音楽室で、彼女ってばつい