鬱蒼とした森の中のエッセンスがここだけ濃縮して怖い、なんかもののけ姫みたい、そんなところにニンニンアカデミー(忍)はある。ここでは忍者の卵たちが一人前の忍者になるため、自分達のことを決してニンタマと言わずに日々訓練をつんでいる。ニンニンアカデミー(忍)は七つのクラスに分かれており、上に行くほどよりより忍者忍者していく仕組みである。それが一目瞭然となるよう、上のクラスに行くにつれて忍者服を着ていけるという逆野球拳方式を採用している。そのため、一番下のクラスはブリーフ一枚で暮らすことを余儀なくされ、そのまま食堂にも出入りする。忍者の道を諦め、辞めていく者もいるが、その理由の大半は「寒い」というものである。四月に入学し、冬場までに最低でも一つ進級しなければ、鉄製でひんやりした手裏剣を懐(ブリーフ)に忍ばせるのも命がけなのである。 アカデミーの最上級クラスは、雅(みやび)組である。この寿司屋チェー