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ブックマーク / gnabikes.hatenablog.com (9)

  • イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』 - sekibang 1.0

    その数学が戦略を決める (文春文庫)posted with amazlet at 10.10.29イアン エアーズ 文藝春秋 売り上げランキング: 2097 Amazon.co.jp で詳細を見る タイトルだけ読むとろくでもないビジネスのような印象を受けるのだが、中身は「絶対計算」と呼ばれる意思決定をうながすような統計学的分析の世界を紹介する大変勉強になる。昔と違って、計算に使えそうなデータが莫大な量となり、かつ、コンピューターの発達によりその莫大な量の計算が可能なものとなってきたため、絶対計算の進歩も目覚しくなっている。その成果として、計算式によって「今年作ったワインが、ヴィンテージになったとき、どのぐらいの価値を持つか(どのぐらい美味しいか)」を導き出せたり、将来性のある野球選手のスカウトの仕方までわかってしまう、という。書がまず紹介しているのは、こうした驚くべき事実だ。 これに

    イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』 - sekibang 1.0
  • AGU RA TEMPEL/ちゃぶ台とローランド - sekibang 1.0

    会社の上司からRolandのJX−8P*1という80年代後半に発売されていたシンセサイザーを貸していただいたので、早速曲らしきものを作ってみた。 *1:こういうの

  • エドガー・ヴァレーズ《ポエム・エレクトロニーク》 - sekibang 1.0

    またすごい映像があがっているよ……。こちらはフランス生まれの作曲家、エドガー・ヴァレーズの電子音楽作品《ポエム・エレクトロニーク》。1958年のブリュッセル万国博覧会において、電子機器メーカーであるフィリップスのコーナー(設計はル・コルビジュエ!)で400台以上のスピーカーを使用して初演された作品である。万博で電子音楽……といえば、1970年の大阪万博においてもカールハインツ・シュトックハウゼンが作品を提供していたが、未来的志向が電子音楽に繋がっているのはあまりに安易のようにも思う――っていうか、よくやるなぁ……こんなの子どもが泣いちゃうよ……。YOSHIKIよりはマシかもしれないけど。 ヴァレーズ関連では《イオニザシオン》も。様々な打楽器によって演奏されるこの作品が展開する、非楽音的な音の集合はノイズ・ミュージックのはしりとか言われている。 Varèse: The Complete Wo

  • ガブリエル・ガルシア=マルケス『エレンディラ』 - sekibang 1.0

    エレンディラ (ちくま文庫)posted with amazlet on 07.10.20ガブリエル ガルシア・マルケス 鼓直 木村栄一 G. ガルシア・マルケス 筑摩書房 (1988/12) 売り上げランキング: 12401 Amazon.co.jp で詳細を見る 作家には短編向きの人と長編向きの人がいて、そのどちらにおいても類まれな才能を持っているタイプの作家というのはそんなに多くない。パッと思いつくのはヘミングウェイぐらいだろうか――これまで、ガルシア=マルケスの作品を幾つか読んでいて、そんな風に考えていて「この作家は、長くないと良さがでないのかなぁ(ピンチョンみたいに)」と思っていた。『百年の孤独』が飛びぬけて面白く、短編集『青い犬の目』や『予告された殺人の記憶』などは面白いけどそこまで……という感じだった。しかし、この『エレンディラ』という短編集を読んでから印象はガラリと変わって

  • 時間が消失する涅槃サウンド - sekibang 1.0

    音楽祭2日目。今日は「NUMB x SAIDRUM x 吉見征樹 x 井上憲司」を観る。2人のラップトップ(上に挙げた動画参照のこと)にタブラとシタールというすごい組み合わせのライヴアクトだったのだけれども、音が気持ち良すぎたせいで1時間ほどの時間を消し飛ばされたような感覚を味わう――キング・クリムゾンのスタンド能力かと思うほど、鮮やかに意識が飛んで行ってしまったのである。音に違法薬物が練りこんであるんじゃないか、タブラとシタールって。 あと誰だか知らないけど、ディジュリドゥをブンブン言わせてるバンドがあって、私はそこで初めてこのアボリジニによって製作された原始的な管楽器の音を聴いたんだけれども「こんな楽器、ヤバすぎるから門外不出とかにしておけよ!」と言いたくなったよ。自然にトランス状態まで意識を持っていく、恐ろしい重低音。脳が揺れる。 昨日と客層ががらりと変わって(っていうかギャル/ギ

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  • アカペラDE…… - sekibang 1.0

    The Carleton Singing Knightsというコーラス・グループによるゾンビーズのカヴァー。リードもコーラスもあんまり上手くないのだが、その心意気を評価したくなる歌。まぁ、この程度なら他にも似たような人たちがいそうだけれど、このグループ、他にも色々カヴァーをやっていてその選曲が雑多過ぎて面白い。 ジャスティン・ティンバーレイクの「My Love」。音質の悪さも作用して、非常に何をやってるのかよくわからなくなっている。これ「ジャスティン・ティンバーレイクの曲をやりました」と言える度胸も良いです。 ベン・クウェラーの「Magic」。果たして彼らのコンサートを100%楽しめる人は何人いるのだろう……と考えさせられてしまう。大体、ベン・クウェラーってカヴァーしてウケを狙えるほど人気があるんだろうか。 で、ダフト・パンクである(観客席から大歓声!)。選曲が既にプログレてる。

    アカペラDE…… - sekibang 1.0
  • 桃の70%は汗でできている。 - sekibang 1.0

    町人『来の農業は、自給自足の生活です。お金持ちにはなれなくても、のんびり暮せる。ただし、農業のすべてが自給自足になってしまうと、これまた困ることになります。』*1 良い感じのブログには、必ずと言っていいほど「嫌な後味を残していくコメントをつける人」という人がいるけれど、久しぶりに読んでいて「イラッ!イラッ!!」ときてしまったものがこちら。名前が「町人」となっているけれど、ほんと名前どおり農業のことを何もしらない馬鹿まる出しの発言である。 「農業の自給自足の生活がのんびり暮らせる」だって!一体誰がこんな現実離れした風説を流布したのか。私の地元(福島県)でそんなことを言ったら確実にトラクターで町内引き回しの刑、あるいは脱穀機の中に突っ込まれて体をズタズタにされるの刑に処されるぐらい、農業従事者の怒りを買う発言だ。 こんなにもイラッときてしまったのは、たぶん私の実家で農業をやってたっつーせいも

    桃の70%は汗でできている。 - sekibang 1.0
  • カルロス・フエンテス『脱皮』 - sekibang 1.0

    脱皮 (ラテンアメリカの文学 (14)) 作者: フエンテス,内田吉彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 1984/04メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る 最近はずっと20世紀の海外文学を集中的に読んでいるのだけれども、毎回「こんな風にも小説が書けるのか!」という驚きがあって楽しい。カルロス・フエンテスというメキシコの作家が書いた長篇『脱皮』もそういう類ので、ページをめくるたびにアドレナリンが分泌されてしまう。この作家の作品は、これまでに2冊*1読んできたけれど、今回のが一番すごかった。400ページ、というと「まぁ普通に長い小説かな」という感じがするけれども、“ジョイスとプルーストがツェッペリンを爆音で聴きながら黒魔術の儀式を行っているような”とんでもない400ページである。ちなみに発表されたのは1967年。これはガルシア=マルケスの『百年の孤独』

    カルロス・フエンテス『脱皮』 - sekibang 1.0
  • AGURA BOYZ JUSCO/「琉球」 - sekibang 1.0

    同じく、プロ仕様の音質編集によって生み出される密度のある低音が常時鳴り響く新曲(でもヴォーカルは遠い)。「ツジコノリコみたい……素敵……」と思った方は、すぐさま星をつけてください。僕たちを星の王子様に仕立て上げられるのはアナタだけです……。曲のイメージは「私のイメージする琉球っぽさ(あざけり先生)」。いつもは私が作ったトラックを編集してもらうのですが、めずらしく順番を逆にしてみました。

    extramegane
    extramegane 2007/07/12
    ベースライン好き
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