道産ロケット「CAMUI(カムイ)」による宇宙開発が初めて事業化され、宇宙航空研究開発機構(宇宙機構、東京)と北大が共同開発中の新型エンジンの部品を装着した打ち上げ性能試験が、3月16日に十勝管内大樹町で行われる予定になった。「安全・低コスト」を目標に一貫して道内で行ってきたロケット開発が、2002年の初の打ち上げ実験から七年で、宇宙関連市場に参入する段階に入った。 カムイを管理運用するNPO法人・北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)などが、海保や道警など関係機関に打ち上げの計画書を提出、準備している。宇宙機構は近く内部で試験を正式に承認し、打ち上げ作業を行う株式会社カムイスペースワークス(CSW、赤平)などと委託契約を結ぶ予定。 今回の試験は全長2.9メートル、外径118ミリ、重さ25キロの「CAMUI-90P」型を使う。同ロケットのノズル付近に、宇宙機構などが開発を進めるスペ