何か商売をスタートするとき、それをはじめるタイミングがすごく大切だというのは間違いないと思います。よく「流行の一歩先くらい」がちょうどいいって言いますしね。あまりに早くスタートしてしまうと、まだ市場が立ち上がっていないから失敗するし、遅れると先に誰かに果実を奪われてしまうというイメージなんだと思います。 ぼくもこの事業のタイミングを当然すごく意識してきました。たとえば今手掛けているネット広告のサービスも、まずネットユーザーが育って、Webコンテンツが増えてそこで事業を展開する広告主が増えて、はじめて「それじゃあ、広告でも利用してみるか」となるわけで、早く始めすぎると「あれ、市場がないぞ」ってことになるわけです。ぼくたちがアフィリエイト広告の仕組みを引っ提げてネット広告市場に参入したのは、2000年ですが、実際に市場が立ち上がった感触を得るのは2002年過ぎです。2年間は亡霊のようにさまよっ
自分の会社で変なサービス作ってることもあって、ここ2年くらいで新規事業だとかスタートアップのサービスだとかの話を聞くことが増えました。まず自分ところのことをやらないといけないので人様にどうこう言えるような立場じゃないんだけどさ。 SNSブームもひと落ち着きして、toCサービスよりtoBの方がビジネスとして先が読めて設計しやすいよねって話は色々なところで聞くような気がします。僕の身の回りだけかもしれませんけど。 設計のしやすさだけでビジネス決めていいものかどうか僕にはわかりませんが(なんといっても僕がやっているサービスが先の読みにくいタイプのビジネスだしね)、まあtoBならではの設計の見えやすさ・予測の立てやすさってのはあるにはあるかなと思います。 特にスタートアップ的サービスだとビジネスとしての数字の見通しの良さがあると資金調達もしやすいわけですし(資金調達のしやすさでビジネスを選んでいい
起業の現場で経験談に勝るものはない。 今年の3月、ある事業がヤフーに売却された。映画館オンデマンド上映サービスの「ドリパス」だ。クーポン共同購入全盛期の2010年に創業した彼らは、約2年半の独立経営を経てヤフー入りを果たす。 私は先日、創業メンバーの五十嵐壮太郎氏と遠藤彰二氏のお二人に話を聞く機会を頂いた。五十嵐氏は現在ヤフーの社員としてドリパスを運営し、遠藤氏はまた新たな起業に向けて準備中だ。 これからお伝えする彼らの歩んだ道のりは泥臭い。世に出回る成功談よりリアルだし、日々触れている起業家たちの姿に近い。これから起業を考える方の参考になれば幸いだ。(文中敬称略) 起業家とニートの創業コンビ 創業メンバーの五十嵐氏と遠藤氏は大学時代、海の家のアルバイトで「年に一回、一カ月を共に過ごす」という変わった関係の友人だった。大学卒業後、二人は違った道のりを歩む。 遠藤彰二氏 遠藤氏は新卒でベンチ
ベンチャー/スタートアップのためのブログ 2011年11月1日、「本気で世界中の人に使われるサービスを作りたい」という共通の思いを持った仲間と僕は株式会社Pitapat(当時:Facematch)を設立した。 サービスを正式にリリースするまでに、国内外の数多くのビジネスコンテストで賞を獲得したので、絶対に成功すると確信していた。そのサービス名は「Pitapat」(改名前「facematch」)、2012年5月にリリースした。 リリース初日にApp StoreのSNSカテゴリで1位を獲得し、3日で10万ダウンロードを記録。順調なスタートを切ったと思っていたが、現実は甘くなく、2012年9月28日をもってサービスを終了させた。 大きな理由はユーザー数が伸び悩んだことだ。原因としては以下がある。 ・入ってきたユーザーが定着しない ・ユーザーが他のユーザーを呼び寄せる仕組みがない ・一部の特定のユ
インターネットの世界では、驚くほど早いスピードでビジネスを立ち上げることができる。 配送などの物理業務が必要な場合はともかく、簡単なサイトビジネスやちょっとしたWEBサービスなら、外部のサービスやオープンソースなどを組み合わせて、サクっとサービスを作ってしまうことができる。この感覚はプログラマーならわかるだろう。 そういったインターネットの世界において、サービスを立ち上げることに関して言えば、会社という形である必要性は薄れてきている。 会社の中で新しいサービスを事業としてスタートするには、多くのプロセスを踏まなければならない。 これは、ちょっとしたくだらないサービスであっても同じだ。企画書を書き、メンバーを集め・スケジュールを立てということをやっていると、あっという間に1週間が過ぎてしまう。 資金的な制約がなければ、プログラマーなど個人で夜な夜な作ってみる方がよっぽど効率が良い。 さらに、
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