<イントロ> これで本当に私たちの暮らしはよくなるのか。 そんな不安な思いで政治の動きを見守っている方が多いのではないでしょうか。 民主党の分裂騒ぎが続く中で、衆議院で可決された社会保障と税の一体改革関連法案はこれから参議院での審議に移ります。この改革、社会保障と税を一体で進めるという以上、増税だけに終わらせるわけにはいきません。 そこで今夜は、私たちが将来も安心できる社会保障を実現するための課題を考えていきます。 まず、一体改革のねらいと内容を簡単にみておきます。 これは、少子高齢化が進む中で支えあいの状況がどう変わるか示したものです。 現在は高齢者1人を現役世代2.4人で支える「騎馬戦型」ですが、2050年には、1.2人で支える「肩車型」になるとされています。 このままでは支える側が耐え切れなくなってしまう。そこで今回重視しているのが、支え手である現役世代への支援の強化です