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ブックマーク / otakinen-museum.note.jp (6)

  • 吉原遊郭までの道のりをご案内いたします。|太田記念美術館

    吉原遊郭は、浅草寺から北に約1キロのところにありました。現在の東京都台東区千束3~4丁目にあたります。 こちらは江戸時代の地図。左上にある、四角で囲まれている場所が吉原遊郭です。 吉原遊郭の周囲は緑色になっていますが、これは田んぼであることを示しています。吉原遊郭は田んぼに囲まれているという、不便な場所にあったのです。 こちらは二代広重の「東都新吉原一覧」。吉原遊郭をはるか上空から見下ろした作品です。遊郭の周囲が四角く囲まれ、その外には田んぼが広がっていることが分かります。 この吉原遊郭に行くには、どのようなルートを通っていくのでしょうか。さまざまな方向から向かうルートがあるのですが、今回は舟を使う人気のルートをご紹介しましょう。 江戸の中心地から吉原遊郭へ行く場合、まずは猪牙舟(ちょきぶね)に乗って隅田川を北上するのが便利な方法でした。猪牙舟とは、舳先が猪の牙のように細長く尖った、2~3

    吉原遊郭までの道のりをご案内いたします。|太田記念美術館
  • 【オンライン展覧会】「江戸の敗者たち」展|太田記念美術館

    太田記念美術館にて、2021年4月15日~5月16日まで開催の「江戸の敗者たち」展のオンライン展覧会です。展示作品全61点の画像および作品解説を掲載しています。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は、実際の展覧会と同じ800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけます。いつでも、どこでも、好きな時に「江戸の敗者たち」展をご鑑賞ください。 展示作品リストはこちら →http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/wp-content/uploads/2021/04/losers-list.pdf はじめに戦いや競争があると、そこに必ず生まれるのが勝者と敗者です。そして日歴史上の

    【オンライン展覧会】「江戸の敗者たち」展|太田記念美術館
  • 江戸っ子は雨が降ると、みんな裸足になるのか、調べてみた。|太田記念美術館

    先日のTwitterにて、こちらの歌川広景の「江戸名所道外尽 四十六 郷御守殿前」を紹介したところ、雨の日はみんな裸足なの?というご質問がいくつかありました。 突然の夕立。3人いるのに傘は1つだけ。皆が濡れないようにと考えたアイデアがこちら。上の男はご満悦ですが、下の2人は迷惑顔。傘もボロボロですし、これならいっそ雨に濡れた方がいいのでは。隣の男も変な格好。原宿の太田記念美術館で開催中の「ニッポンの浮世絵」展にて12/13まで展示しています。 pic.twitter.com/sYhvo8zXEn — 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (@ukiyoeota) November 14, 2020 たしかに雨が降るなか、みんな裸足です。実は、筆者はこれまでまったく気にしていなかったのですが、言われてみれば「なるほど」と思い、早速調べてみました。 たとえば、

    江戸っ子は雨が降ると、みんな裸足になるのか、調べてみた。|太田記念美術館
  • 江戸っ子たちのお花見に参加してみよう|太田記念美術館

    桜が満開の季節。江戸時代の浮世絵には桜の名所が数多く描かれていますが、今回は、花見をしている様子を描いた浮世絵を集めてみました。江戸っ子たちと一緒にヴァーチャルで花見を楽しんでみましょう。 まずは、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」の中から「東海道品川御殿山ノ不二」。 場所は現在のJR品川駅の南。御殿山という小高い丘となっており、たくさんの桜が植えられていました。埋立が進んだ現代とは異なり、目の前には江戸湾が広がっているという、見晴らしの良い場所でもありました。 男性たちは坂道を登ってくるところなので、花見を始めるのはこれからでしょうが、扇を広げ、早くも気持ちは盛り上がっているようです。 一方、こちらは家族連れのよう。小さな子供たちがそれぞれ両親に背負われていますが、花見の場所にたどり着く前に、すっかり眠くなってしまったようです。朝早く家を出発したからでしょうか。 こちらは江戸湾を一望できる

    江戸っ子たちのお花見に参加してみよう|太田記念美術館
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    facebooook 2021/03/28
    品川御殿山 飛鳥山 不忍池
  • 歌川広重の「名所江戸百景」でお花見を楽しもう|太田記念美術館

    桜が満開の季節です。浮世絵には桜を描いた作品がいくつもありますが、その制作数がもっとも多いのが、風景画の名手である歌川広重です。広重の最晩年の代表作「名所江戸百景」にも、桜の花は数多く登場します。今回は広重の「名所江戸百景」の中から、特に桜が満開に咲いている様子を描いた名品4点をご紹介します。 ①「千駄木団子坂花屋敷」 現在の東京都文京区千駄木にある団子坂。そのすぐそばに、植木屋の楠田宇平次が開いた花屋敷という庭園がありました。その広さは2500坪。梅や桜など、四季折々の草木が植えられており、桜の季節になると、ご覧のとおりの華やかさです。 この花屋敷が完成したのは、嘉永5年(1852)。この絵が刊行されたわずか4年前の出来事です。広重は、出来たばかりの話題の新名所を、題材として選んだことになります。 この花屋敷の中でとくに有名なのが、画面の右上にある、紫泉亭(しせんてい)という渡り廊下でつ

    歌川広重の「名所江戸百景」でお花見を楽しもう|太田記念美術館
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    facebooook 2021/03/28
    千駄木団子坂 内藤新宿 清水堂 隅田川水神の森
  • 江戸時代の星空を眺めてみた|太田記念美術館

    浮世絵に描かれた夜の風景。空を見てみると、月が輝いていることは多いのですが、星を見かけることはあまりありません。そんな中、あえていろいろな浮世絵師たちが描いた星の浮世絵を探してみました。北斎、広重、国芳など、5点の星空をご紹介いたします。 ①北尾政美(鍬形蕙斎)「浮絵東都中洲夕涼之景」 場所は、隅田川の中洲。新大橋よりやや下流の位置です。この絵が描かれた天明年間(1781~89)頃には、埋め立てが行なわれており、料亭が並ぶ繁華街としてにぎわっていました。夜空を眺めてみましょう。 べったりとした墨一色に摺られた夜空。北尾政美は、白い点で星を表現しています。星は画面全体にまんべんなく散らばっており、星座のような配置は意識されていないようです。また、明るさや大きさの違いも感じられません。 ちなみに、夜空に広がる謎の赤い曲線は、花火。隅田川に浮かぶ船に乗る男性が手に持っている筒から打ち上げた「流星

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