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ブックマーク / www.niid.go.jp (18)

  • SSPEの悲惨さと青空の会の思い

    (IASR Vol. 36 p. 67-68: 2015年4月号) 亜急性硬化性全脳炎(SSPE)注1)の悲惨さは、やはり当事者の体験をお話するのが一番理解いただけるのではないかと思い、少し長くなりますが、まず我が息子、洸亮についてお話したいと思います。 我が家の次男洸亮は、現在17歳、高校2年です。1997(平成9)年7月7日、元気に産まれてきました。0歳の時に突発性発疹にかかり、病院に受診した際に麻疹に罹患しました。その時は10日程で全快しましたがその後、そのことが原因でこのようなことになるとは夢にも思いませんでした。 洸亮はすくすくと育ち、幼稚園から英会話を習い始め、年長から兄について野球を始め、小2からサッカーも始めました。また同じく小2から絵画教室にも通い始め、さらに小4からは吹奏楽部に所属し、アルトサックスを担当しました。習い事が増えていっても、一つも辞めることなく、月曜から日

  • 新型コロナウイルス感染症に関して国立感染症研究所所長の見解とする一部SNSにおける投稿について

    2023年10月30日 国立感染症研究所 所長 脇田 隆字 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、ウイルスゲノムの変異を繰り返しながら世界中に広がっています。日国内でも数次に渡る流行を経験し、感染管理や行動自粛、ワクチンなど様々な対策が実施されてきました。今年5月8日に感染症法上5類に指定されましたが、現在も市民の皆様をはじめ、医療従事者や高リスク者のケア従事者、自治体など様々な人々による感染対策が行われています。 10月28日に私たちは感染研の業務やサイエンスの楽しさを知っていただくため、戸山庁舎の一般公開を実施しました。私は4年ぶりに来場者と直接お話する機会を得ました。私にとって生の声を伺うことは大変貴重であり、500人以上の来場者の方々とお話をさせていただくことができました。 その中で、私の意図とは異なる内容が、私の言葉としてSNS等で広まることとなってしまったため、ここ

  • 週報グラフ

  • 感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株について (第21報)

    国立感染症研究所 2022年 10月21日 9:00 時点 PDF 変異株の概況 現在、流行する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株は、第20報時点と同様に、B.1.1.529系統とその亜系統(オミクロン)注)が支配的な状況が世界的に継続している。世界でゲノム解析され GISAID データベースに登録されたウイルスの99.9%をオミクロンが占め、その他の系統はほとんど検出されていない(WHO, 2022a)。オミクロンの中では多くの亜系統が発生しているが、BA.5系統が76.2%、BA.4系統が7.0%、BA.2系統が3.9%(いずれも亜系統を含む)と、引き続き世界的にBA.5系統が主流となっており(WHO, 2022a)、日国内でも2022年7月頃にBA.2系統からBA.5系統に置き換わりが進み、BA.5系統が主流がとなっている。また、国内外でオミクロンの亜系統間のさまざま

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    facebooook 2022/11/08
    2022年 10月21日 “世界でゲノム解析され GISAID データベースに登録されたウイルスの99.9%をオミクロンが占め、その他の系統はほとんど検出されていない”
  • 大人になってからの予防接種について

  • コロナウイルスとは | 国立感染症研究所

    2021年09月30日改訂 ヒトに感染するコロナウイルス ヒトに感染するコロナウイルスは、風邪の病原体として人類に広く蔓延している4種類と、動物から感染した重症肺炎ウイルス2種類が知られている。加えて2019年に発生した新型コロナウイルスは、新たに人類に定着しそうな勢いで感染拡大している。これらのコロナウイルスについて、それぞれの特徴を下に記載する(表1)。 1.風邪のコロナウイルス ヒトに日常的に感染する4種類のコロナウイルス(Human Coronavirus:HCoV)は、HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1である。風邪の10~15%(流行期35%)はこれら4種のコロナウイルスを原因とする。冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供が6歳までに感染を経験する。我々はこれらのウイルスに生涯に渡って何度も感染するが、軽い症状しか引き起こさないため

  • 新型コロナウイルス感染症の直近の感染状況等(2022年10月20日現在)

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    facebooook 2022/10/27
    “≪参考:オミクロン株とその亜系統の特徴に関する知見≫ 4回目接種については、重症化予防効果は6週間減衰しなかった一方、感染予防効果は短期間しか持続しなかったと報告されている。”
  • 新型コロナウイルス感染症の直近の感染状況等(2022年7月13日現在)

  • 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株BA.2.75系統について

    国立感染症研究所 2022年7月8日時点 PDF BA.2系統の亜系統であるBA.2.75系統が定義された(cov-lineages.org, 2022)。該当する最初の検体は、6月2日にインドから報告されたものである(GitHub, 2022)。7月7日時点で、GISAIDに登録された64件が該当すると考えられ注)、うち48件はインドからの登録であり、マハーラーシュトラ州から最も多くの報告がある。そのほか、英国、ドイツ、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドから報告がある(covSPECTRUM, 2022)。日ではインドに渡航歴がある者から検疫で検出された1件が該当するとみられるが(6月13日検体採取分)、国内では検出されてない。 BA.2.75系統は、BA.2系統と比較して、スパイクタンパク質にK147E、W152R、F157L、I210V、G257S、G339H、G446

  • SARS-CoV-2 B.1.1.529系統(オミクロン株)感染による新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査(第5報): 疫学的・臨床的特徴

    SARS-CoV-2 B.1.1.529系統(オミクロン株)感染による新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査(第5報): 疫学的・臨床的特徴 令和4年2月18日 国立感染症研究所 国立国際医療研究センター 国際感染症センター 【背景・目的】 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)においては、B.1.1.529系統の変異株(オミクロン株)が、2021年11月末以降、我が国を含む世界各地から報告され、感染・伝播性や抗原性の変化が懸念されている (1)。 国内におけるオミクロン株の疫学的、臨床的特徴の報告は限られている(2) (3)。そのため、国内におけるオミクロン株の疫学的、臨床的特徴を迅速に把握することを目的として、検疫及び国内にて、初期に探知されたオミクロン株症例について積極的疫学調査を行った。第4報の疫学的・臨床的特徴の報告書で

  • 新型コロナウイルスの感染拡大状況とワクチン接種進捗に応じた医療需要の予測ツール

    掲載日:2021年10月21日 新型コロナウイルスに対するワクチン接種が進む中、その効果によって、感染者数(検査陽性者数)が多くとも必ずしも直ちに医療提供体制の逼迫につながるわけではなくなってきている。われわれは、今後の感染拡大の際に必要となる病床数(酸素投与を必要とする患者や重症者の数にもとづく)といった医療需要について、短期的(1から4週間後)あるいは中期的(1から2ヶ月後)に予測するためのツールを開発した。ツールでは、任意の状況を想定して「新規陽性者数、ワクチン接種率、感染拡大スピード」を使用者が入力する。ワクチンの効果・年代別の重症化率・入院期間といったパラメータはあらかじめ入力されている。これらの初期値は、科学論文や複数の自治体からのデータをもとに設定したが、使用者が任意の値に変更することも可能である。 ツールによって、2021年の冬期の流行をそれぞれの自治体で想定しながら、

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    facebooook 2021/11/01
    予測ツール開発・検証チーム:古瀬 祐気(京都大学) 和田 耕治(国際医療福祉大学) 押谷 仁(東北大学) 髙 勇羅(国立感染症研究所) 鈴木 基(国立感染症研究所) 脇田 隆字(国立感染症研究所)
  • 新型コロナウイルス感染症(新規変異株)の積極的疫学調査(第2報)

    目 的 調査は、厚⽣労働省健康局結核感染症課名にて協⼒依頼として発出された、感染症法第15条第2項の規定に基づいた積極的疫学調査(健感発0315第3号、令和3年3月15日、https://www.mhlw.go.jp/content/000753875.pdf)に基づいて集約された、医療機関から寄せられた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)新規変異株患者の疫学情報・臨床情報に関する報告である。第1報として、2021(令和3)年4月23日に記述疫学を報告した1)。第2報ではVOC-202012/01〔B.1.1.7系統の変異株(アルファ株)〕における重症例と非重症例の臨床的特徴を比較検討した。 調査対象者 以下の条件をすべて満たす者とした。 (1)  2020年12月22日~2021年3月9日までに感染症法に基づくCOVID-19の届出がされた患者 (2)   ゲノム検査が実施され

  • 新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連情報ページ

    注目すべき感染症 ※PDF版よりピックアップして掲載しています。 ◆直近の新型コロナウイルス感染症およびインフルエンザの状況(2020年10月4日現在) 新型コロナウイルス感染症: 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認され、2020年1月30日、世界保健機関(WHO)により「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言され、3月11日にはパンデミック(世界的な大流行)の状態にあると表明された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2020年10月4日15時現在、感染者数(死亡者数)は、世界で34,788,680例(1,031,937例)、190カ国・地域(集計方法変更:海外領土を国分に計上)に広がった(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13931.html)。

  • 新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査2 (2020/7/16現在)

    国立感染症研究所病原体ゲノム解析研究センター 原文PDF版のダウンロード 新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム上にランダムに発生する変異箇所の足跡をトレースすることにより、感染リンクの過去を遡り積極的疫学調査を支援している。この調査により、これまでの経過は以下の様に説明できると考えている。中国発から地域固有の感染クラスターが発生し、“中国、湖北省、武漢” をキーワードに蓋然性の高い感染者・濃厚接触者をいち早く探知して抑え込むことができた。しかしながら、3月中旬から全国各地で欧州系統の同時多発流入により“感染リンク不明” の孤発例が検出されはじめた。数週間のうちに全国各地へ拡散して地域固有のクラスターが国内を侵し、3−4月の感染拡大へ繋がったと考えられる。現場対策の尽力により一旦は収束の兆しを見せたが、6月の経済再開を契機に “若者を中心にした軽症(もしくは無症候)患者” が密か

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    facebooook 2020/08/06
    “6月中旬より突然“顕在化“したクラスター。現在急速に増加している全国の陽性患者の多くがひとつのゲノム・クラスターに集約される”
  • クルーズ船内で発生した新型コロナウイルス感染症の集団発生事例対応における健康管理アプリの有用性

    停泊中のクルーズ船内で発生した新型コロナウイルス感染症の集団発生事例への対応に際して、外国籍乗員の健康観察を目的として外国語対応の健康管理アプリを開発し導入した。今後の事例対応の参考になると考え、その経緯について報告する。 事例の経緯 2020年4月19日、長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊中の、コスタ・アトランチカ号から、長崎市保健所に発熱者の相談があり、同20日に新型コロナウイルス感染症疑い例として検査が行われた。このとき623名の乗員(ほぼ全員外国籍)の中で、船の稼働や生活面で必要な船員(エッセンシャルクルー)を除き全乗員が、乗客用船室に個室隔離された。船内には船医1人、看護スタッフが3人おり、検温を1日2回施行し、異常があるときに船室内の電話で船医に連絡することになっていた。 健康管理アプリの開発 4月21~25日に、全員を対象に遺伝子検査を実施し、148人が陽性であった。

  • 新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査

    国立感染症研究所病原体ゲノム解析研究センター 原文PDF版のダウンロード SARS-CoV-2のゲノム上にランダムに発生する変異箇所の足跡をトレースすることにより、感染リンクの過去を遡り積極的疫学調査を支援している。中国発の第1波においては地域固有の感染クラスターが乱立して発生し、“中国、湖北省、武漢” をキーワードに蓋然性の高い感染者を特定し、濃厚接触者をいち早く探知して抑え込むことができたと推測される。しかしながら、緻密な疫学調査により収束へと導くことができていた矢先、3月中旬から全国各地で “感染リンク不明” の孤発例が同時多発で検出されはじめた。このSARS-CoV-2 ハプロタイプ・ネットワーク図が示すように、渡航自粛が始まる3月中旬までに海外からの帰国者経由(海外旅行者、海外在留邦人)で “第2波” の流入を許し、数週間のうちに全国各地へ伝播して “渡航歴なし・リンク不明” の

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    facebooook 2020/05/28
    ”渡航自粛が始まる3月中旬までに海外からの帰国者経由(海外旅行者、海外在留邦人)で “第2波” の流入を許し、数週間のうちに全国各地へ伝播“渡航歴なし・リンク不明” の患者・無症状病原体保有者が増加”
  • インフルエンザ関連死亡迅速把握システムについてのQ&A

    国立感染症研究所 感染症疫学センター (2020年5月24日掲載) 感染研のホームページに公開中のインフルエンザ関連死亡迅速把握システムについて、お寄せいただいた質問に回答します。 Q.超過死亡とは何ですか? A. 毎年冬になると季節性インフルエンザの流行により、主に高齢者で死亡者数が増えます。しかし全員がインフルエンザの検査を受けているわけではなく、また死亡診断書にはインフルエンザの結果として発生した他の病気(例えば肺炎)が死因として記録されることがあるため、インフルエンザの流行によって生じたで死亡者数を正確に数えることはできません。そこでインフルエンザが流行していなかったと想定したときの死亡者数(総死亡者数や肺炎死亡者数)と範囲を統計学的な手法を使って推定し、実際の死亡者数と比較することでそのシーズンのインフルエンザによる死亡者数を推定したものが「超過死亡」です。推定方法にはさまざまな

  • ダイヤモンドプリンセス号環境検査に関する報告(要旨)2020年5月20日修正

    2020年2月に3711人の乗員乗客を乗せたダイヤモンドプリンセス号内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団発生が発生し、合計712人の患者が確認された。患者周囲の環境汚染の程度を確認し、感染伝播について推測するため、船内の環境調査を実施した。 船内の共有部分97か所と乗員乗客の49部屋490か所について、環境表面をスワブで拭い、検体を採取し、国立感染症研究所でRT-PCRにてSARS-CoV-2 RNAを検出した。乗員乗客の部屋は、患者が入っていた33部屋、患者が入っていなかった16部屋から各10か所(ライトスウィッチ、ドアノブ、トイレボタン、トイレ便座、トイレ床、椅子手すり、TVリモコン、電話機、机、枕)採取した。更に空気検体を7部屋14か所から採取した。RNAが検出された検体では、一度凍結した検体でウイルス分離を実施した。更にSARS-CoV-2 RNAが検出された7部

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