おととし全米図書賞を受賞し、ノーベル文学賞の候補と目されるようにもなった作家の多和田葉子さん。30年以上にわたってドイツで暮らしながら、日本語とドイツ語でことばの壁を越えた物語を紡ぎ、世界で高い評価を受けています。その多和田さんは、新型コロナウイルスによって大きく変わりつつある今の世界を、どんなことばで語るのでしょうか。ベルリンの自宅で過ごす多和田さんにテレビ会議システムを使って話をうかがいました。(2020年5月13日) 「お母さんっぽい」首相の演説 ドイツではいまどういう状況なのでしょうか 多和田さん 今は過渡期ですね。これまで外出制限があって、お店全部閉まっていた状態から少しずつお店も開きだし、すごく大きい店以外は開いていいことになりました。3月と比べるとかなり普通な感じになってきました。 ドイツに暮らす人たちの様子はいかがですか 多和田さん ストレスで我慢できないところにきている人
![シンプルな生活に戻ってみる 作家 多和田葉子さん NHK特設サイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/15621fe07d3cc1dc672e8a146c92cb3980f58374/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fspecial%2Fcoronavirus%2Fimages%2Fog_interview_0513.jpg)