VR関連の新情報がハイライトのひとつとなったGDC 2015。その中でも、Valveによる『SteamVR』の発表は大きなサプライズだった。世界最大のゲーム配信プラットフォームであるSteamを擁するValveがVRに参入した、という事実もさるものながら、先行する『Oculus Rift』を脅かすのではないか?と囁かれるほどにトータルの完成度が高かったことで、さらなる注目を浴びているのだ。 SteamVRは、Valveが台湾のモバイル機器メーカーHTCと提携して開発を進めているPCゲーム用VRシステムだ。これに対するは、Facebook傘下のOculus VR+Samsung連合軍によるOculus Rift。PCゲーム用VRシステムの覇権を巡る争いは、どちらが勝利するのだろうか?後発のSteamVRが有利となる、5つの理由を解説しよう。 ■その1:ルームスケールのトラッキング&標準コント