「地方創生」の名のもとに、各自治体が奮闘している。昨年12月、地方創生の司令塔、内閣府の「まち・ひと・しごと創生本部」は「移住・定住施策の好事例集(第1弾)」を発表した。3大都市圏以外から、行政・民間の取り組みによって転入者数から転出者数を差し引いた社会増減数を始点年の総人口で割った「社会増減率」がプラスに転じた、または社会減の減少幅が縮小した自治体を選定。全18自治体を紹介した。成功した地方自治体は一体どんな取り組みをしたのか。そのひとつを取材した。 新千歳空港から1日3本のバスに乗って約50分。降り立つと、吹いてくる風が突き刺すように冷たい。 「突出しているものは何もない町ですから」 北海道厚真町(あつまちょう)。役場の応接室で、産業経済課参事の大坪秀幸さん(58)は開口一番、冗談を飛ばした。しかし、その言葉通り何もなく、交通の便も決してよくないこの町が、14年から17年まで4年連続、
![北海道「突出して何もない町」が地方創生に成功 陰にアイデアマン公務員〈AERA〉 (AERA dot.) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5fee8ca555fb0370dda00ffbb6a12ae74a653c60/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flpt.c.yimg.jp%2Famd%2F20180213-00000069-sasahi-000-view.jpg)