日本政府は挑発的な行動を続ける北朝鮮に対し、日米同盟による対処能力の強化や、中国、ロシアへの外交的な働きかけで、圧力を高めていく考えだ。安倍晋三首相は29日の参院本会議で「北朝鮮を抑止するため、米国と共に具体的行動を取っていく」と答弁した。具体的な行動の内容については明らかにしなかったが、航空自衛隊は同日、米軍の爆撃機と空自の戦闘機が九州周辺で共同訓練を実施したと発表。首相は弾道ミサイル防衛(BMD)の新システムの導入検討も加速化させる。 空自は、新田原基地(宮崎県)所属のF15戦闘機2機が米領グアムの米空軍基地に所属するB1戦略爆撃機2機と編隊飛行の訓練を行った。目的は「日米共同対処能力と戦術技術の向上のため」と説明。政府関係者によると、同様の訓練は4月25日と5月1日にもあったが公表されなかった。