森見登美彦氏の第十一子が近々誕生することをここにお知らせする。 発売日等の詳細は下記を参照。 http://www.shinchosha.co.jp/book/464503/ タイトルに「四畳半」とある。 したがって、多くの人が『四畳半神話大系』の続編だと思うかもしれない。 騙されてはいけない。 これは登美彦氏による悪辣きわまる企みである。『四畳半神話大系』の活動漫画化に伴う知名度上昇を有利に活用しようとしているのだ。 四畳半がしきりに出てくる以外、ほとんど関連はないのである。 たしかに登美彦氏はきわめて判りにくい形で関連を忍び込ませている。しかし、そんなものを発見したところで何になろう。楽しいばかりで何の益もない。 この単行本は、登美彦氏が数年にわたって書いた四畳半的短編七篇を集めて、それらを大幅に加筆修正したものである。これらの短編が登美彦氏本人にもよく分からない複雑怪奇なかたちで相互