「本が売れない」と言われて久しいなか、手掛ける本が次々ベストセラーになり、業界を騒然させている男がいる。幻冬舎の箕輪厚介氏だ。堀江貴文氏の『多動力』、SHOWROOM代表の前田裕二氏の『人生の勝算』など、20万部を超えるヒット作を続々輩出。ツイッターのフォロワーは約5万人、自身が手掛けるオンラインサロン「箕輪編集室」は、月額5940円ながら約1300人の会員を擁している。 「破天荒」と一言で片づけるのは簡単だが、本人はそう言われることにちょっと違和感を覚えているようだ。「本を売るために、編集者としてやるべきことをやっているだけ」と漏らす。 自身について著した『死ぬこと以外かすり傷』には記されなかった、「話題の作り方」「書き手の選び方」そして「編集者としての原点」について語ってもらった。 試合の真っ只中に、本を書かせている ――「出版界のヒットメーカー」に話を聞くということで、出版業界の友人