近年、顧客の購買行動は、オンラインとオフラインチャネルをまたぐ「オムニチャネル」に変化しつつある。このオムニチャネル時代に顧客とつながり続け、最適な買い物体験を提供するために企業はどうすべきか。変化する顧客体験・従業員体験について、流通戦略の専門家である郡司昇氏が5回に分けて解説。第1回は、「売り場」の定義について。 流通専門家の郡司昇氏がオムニチャネル時代の流通戦略について、5回にわたり解説する(画像/Galuh Sekar/stock.adobe.com)
連載:トライバルメディアハウスの「マーケティングの学び方を学ぶ塾」 マーケティングはビジネスを成功に導く武器です。しかし、その領域は広範で専門性が高いことに加え、テクノロジーの進化や消費者ニーズの変化を常に反映させる必要があるため、簡単に扱えるようにはなりません。にもかかわらず、基本の学び方を理解せずに迷子になるマーケターが後を絶ちません。本連載では「マーケティングの学び方を学ぶ方法」を解説します。マーケティングの学習法を身に付けて初めて、マーケターのスタートラインに立つことができます。トライバルメディアハウスの「マーケティングの学び方を学ぶ塾」開校です。 前回は、学習(知る)のステップ、つまり「マーケティングの何をどの順番で学ぶべきか」を、私の考えるマーケティング学習の9象限マトリクスを用いて解説しました。今回は9象限ごとの推薦図書を紹介します。 本記事は前回の内容を踏まえた紹介記事にな
メルカリで値段の「¥マーク」を小さくしたら購入率が伸びた理由、ペイディがサービス名を「カタカナ表記」にする理由など、プロダクトのマーケ施策まとめ30(2023) 2023年に取材した記事から、長く参考になりそうな施策をまとめました。※ 数値等はあくまで取材当時のものです。 1、商品ページの「¥マーク」を小さくしたら購入率アップ(メルカリ)メルカリでは、商品詳細ページの「値段の¥マーク」を小さくしたところ、購入率が大きく上昇した。 理由としては、¥マークを小さくしたほうが、心理的な「価格の圧迫感」が減って、心理的にすこし安く感じるためと考えられている。例えば、¥マークが大きいと桁数が多く感じたり、価格を高めに感じやすい。 この案があがったときには、社内でも懐疑的だったそうだが、テストすると小さな開発コストで大きなリターンを得られる施策になった。 元記事:https://markelabo.c
テレビ広告をデジタル広告のように運用 効果の1つは広告価格の適切化 TVerと統合在庫で地上波の価値向上 開始までに他局が参加する可能性も 広告はバイイングから運用型へ 24年はテレビにとって、変化のきっかけとなる1年 「テレビはオワコン(終わったコンテンツ)」。そんな言葉が、2010年代から度々聞かれるようになった。多くの人にとってはすでに聞き飽きたフレーズだろう。 何がオワコンといわれているのか。その根本にあるのは、長年続いてきたテレビ局独特の“文化”だ。視聴率を重視したマス向けの番組制作、GRP(延べ視聴率)を基にしたテレビCMの運用体制、スポット(番組に関係なくテレビ局の指定時間にCMを挿入する方式)などテレビ独自の広告枠の購入方法、ネットでの配信を制限する複雑な権利関係等々……。 24年は、それらのテレビ独自の文化が変わるきっかけとなる1年になりそうだ。 背景には、地上波放送収入
実は、Amazonという市場において、第二象限の「不協和解消型」の消費者はかなり重要だ。 普段、Amazonでモノを買う消費者は、「ブランドごとの差異はわからないけど、買ううえで多少の情報は調べる」という認知的不協和解消型のタイプが多いからだ。 商品の検索の仕方で見えてくるある傾向 これを端的に示すデータがある。 以下は、われわれが独自で調べたAmazonの検索キーワードの頻度ランキング(Amazon内で検索されるキーワードランキング)だ。 見てのとおり、「シャンプー」が10〜20位、「シャンプー 詰め替え」が約500位、「シャンプー メンズ」が約1000位に位置している(下図参照)。 それに対し、メジャーな商品である「パンテーン」は、約1500位、「メリット」が4800位とぐっと下がる。 また、自分が抱えている髪の悩みにフォーカスを絞ったキーワードである「アミノ酸シャンプー」は約5000
300万ユーザー突破の「パラレル」に聞く、「共通の話題」が少ないZ世代にプロダクトを広めるポイント、招待率が8倍になった学校対抗型のコミュニティ施策。 たまり場アプリの「パラレル」さんを取材しました。 株式会社パラレル 代表取締役 青木穣さん、道下 江里花さん「パラレル」について教えてください。青木: パラレルは「友達と遊べるたまり場アプリ」です。友達とゲームや動画などエンタメコンテンツを通じて、コミュニケーションができます。 登録ユーザー数は、300万人を突破しました。アクティブユーザーの国内比率は75%になっていて、現在は国内にフォーカスしています。 特徴は「継続率と熱量の高さ」です。1人あたりの利用時間は平均1日約200分、週5以上でアプリを立ち上げる国内ユーザーは約65%を占めます。 継続率が非常に高いため、毎月アクティブユーザー数も伸び続けています。 ユーザーの80%がZ世代、累
【特集】業界の命題である「どうすればライトノベルの市場は拡大するのか」のヒントを広告運用者に聞いてみた――広告を打つ意味や効果とは? ライトノベル業界でも悩みの種のひとつである「どうすればライトノベルの市場は拡大するのか」という命題は、SNS上でも時たま話題にあがります。筆者もラノベニュースオンラインを運営する一人の人間として、市場拡大が命題のひとつであることは間違いないと考えています。そこで今回、「ライトノベルとSNS広告」をテーマとして、広告運用を仕事としているプロの視点から、あらためて広告とは何か、作品を世の中に広げるためには何が必要なのか、その先にある市場拡大へのヒントについて聞いてみました。なかなか知ることのできない「広告運用の裏側」についてみなさまにお届けします。 ※取材・記事協力:株式会社Days ■そもそもなぜ広告を打つのか? ものすごく当たり前のことではありますが、広告を
日経クロストレンドから「今後伸びるビジネス」ランキング(トレンドマップ2023年上半期)が発表されました。 マーケティング、テクノロジー、消費の3分野は変化が激しく、さまざまなバズワードが飛び交います。この中から、中長期的に注目すべきトレンド(潮流)の見極めを目的とし、日経クロストレンドの活動に助言する外部アドバイザリーボード約50人と、編集部の記者など各分野の専門家の知見を集約し、その分析結果を「現時点での経済インパクト」と「将来性」の2つのスコアでマッピングしたものです。 ・各分野でスコアを伸ばしたキーワードランキング(2022年下半期調査との比較) 今回、将来性スコアが伸びたトップ3は、マーケティング分野では「音声SNS」「チャットbot(対話型AI含む)」「ジオターゲティング(位置情報・人流マーケティング)」でした。また、テクノロジー分野では「VUI(音声ユーザーインターフェース)
コロナ禍が落ち着き、外出する機会が増えています。皆さんもお出かけすることが多くなったのではないでしょうか。これに伴って、検索や投稿が増えているのが「スマートロック」です。センサーやスマートフォンで開錠でき、鍵を持つ必要がありません。 とても便利なスマートロックですが、2015年に登場した際はガジェットのファンなど新しいモノ好きにしか興味を持ってもらえませんでした。それがここに来て、一気に関心の高まりを見せています。なぜでしょうか。この現象には、マーケティングのエッセンスが詰まっています。ぜひ一緒に考えていきましょう。 ドリルを買う人が欲しいのは「穴」 マーケティングでは、「顧客価値の創造が大事だ」とよくいわれます。しかし、顧客価値を理解するのは結構難しいものです。顧客が本当に欲しいものは何か。このことを考える必要があります。 マーケティングで有名な言葉の一つに、「ドリルを買う人が欲しいのは
ホリエモンこと堀江貴文氏と、シェフ・浜田寿人が16年に創業した完全会員制の高級和牛レストラン「WAGYUMAFIA」監修のコラボレーション商品「ポテトチップス ULTRA GARLIC」「ULTRA HIGHBALL」だ(店舗により取り扱いがない場合もある)。 21年に初めて発売した「ポテトチップス ULTRA GARLIC」はわずか1カ月ほどで完売。ファミマ限定のポテトチップス商品の売り上げとして過去最大の実績を作った。 22年は前回の1.41倍の生産数に加え、相性抜群のハイボール「ULTRA HIGHBALL」を新たに発売したものの、現在は店頭でも品薄になっているほどの売れ行きだ。 「ポテトチップス ULTRA GARLIC」に限らず、近年のファミマはファミチキ超えの記録を打ち立てた「クリスピーチキン」、PB「ファミマル」の誕生、ファミリーマート40周年にちなんだ「お値段そのまま!!
前回「プロ野球で断トツ320億円! なぜ、福岡ソフトバンクホークスは儲かっているのか」では、アジアスポーツビジネス史上において最高の売り上げを誇るプロ野球ソフトバンクホークス(以下SBホークス)の秘密を解き、3つの要因の1つ、球団の経営陣が「一流のタレント集団」であることをお話しました。 そして、全てのビジネスの肝である「ヒト・モノ・カネ・情報」のうち、ヒトの重要性を人一倍理解している一流の経営陣だからこそ、世界のスポーツビジネスを見てもまれな「営業チーム50人態勢」を敷いているともお話しました。量だけでなく質を確保するために、待遇も日本スポーツ界で屈指のレベルなのです。親会社の本流を外れた人が定年前の閑職的な意味合いで社長として送られることの多いJリーグなどのクラブとは、一線を画しています。 今回は、SBホークスのビジネス成功の残りの2つの要因である「スタジアム経営」と「マーケティング戦
経営者やリーダー向けに、「経営」「マネジメント」をテーマとした各種セミナーを開催する経営者JPのイベントに、『心をつかむ話し方 無敵の法則』著者であり、『ザ! 鉄腕DASH!!』『奇跡体験アンビリバボー』『ズームインスーパー』などに放送作家として携わり、現在は戦略的PRコンサルタントとしても活動している野呂エイシロウ氏が登壇。「なぜか好かれる、心をつかむ幹部の法則」をテーマに、経営者JPの代表・井上和幸氏と対談しました。本記事では、広報が強い会社・弱い会社、それぞれの特徴について解説しました。 “補欠の人”がカバーできるのが組織のいいところ 野呂エイシロウ氏(以下、野呂):みなさんもそうだと思うんですが、組織でいろんな仕事をされているじゃないですか。1人で砂漠にいたら、一歩間違ったら死んじゃうんですけど、組織なので仲間もいるし、自分が遅刻してもリカバリーに入ってくれる方もいらっしゃる。 「
出版社、著者を中心に、企業や個人が持つノウハウの商品化し販促する “マーケティングの一連の流れ”を一気通貫でサポートします。 ウィズマーケティングが提供できる価値 5G時代到来を目前に控え、企業・個人ともに情報発信の必要性、スキル・ノウハウの商品化が急務となっています。しかし、スキルやノウハウは目に見えないため、“無料の情報”と“有料の情報”の境界線を引くことが非常に困難です。 弊社では、出版社・著者が発信する“本以外のコンテンツ”を販促してきた数多くの実績をベースに、より効果的な情報発信・ノウハウの商品化に関して一気通貫でサポートします。 KADOKAWA様とのコラボ企画で 秦由佳氏の講座をプロデュース 講座プロモーション 「書籍を刊行した著者様の講座・イベントを主宰したい。でも、講座集客のノウハウがない・・・」。そんな出版社様向けに、講座の開発・集客を請け負っております。本イベントはト
20代、30代の酒の消費量が減少している。その理由は何か。経営コンサルタントの鈴木貴博さんは「『酒の味が苦手』というのは少数派で、酒を嫌いになったわけではない。行動変化の理由としては、『アルコールを飲むと生産性が著しく下がる』という見方が背景にありそうだ」という――。 酒離れの原因に挙げた「宴会文化の消失」「第3のビール」 もう何年もの間、「若者の酒離れが起きている」という話題がビジネスの世界で議論になっています。この話自体には諸説があって、若者に言わせれば「成人になった当初から飲んでいないので私たちは犯人ではない」といいます。国税庁の「酒のしおり」を見ると成人1人当たり酒類消費数量は1992年の年間102リットルをピークに、2020年には75リットルにまで減少していますから、誰かが酒を飲まなくなったのは事実です。 私はこの「酒離れ」についてこれまでもいくつかの説を唱えています。最初の頃は
資料概要 Z世代の「多様性」との向き合い方を考えていき、Z世代マーケティングに必要なマーケティングスタンスはどのようなものか、有効なコンテンツとは何かをご紹介します。 Z世代への定量的なアンケートと定性的なインタビューの両軸から紐解いていきます。 こんな方におすすめ ・Z世代の多様性と向き合い方を理解したい方 ・SNSごとのZ世代の利用の仕方を知りたい方 ・Z世代マーケティング、プロモーションを取り組んでいる方
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