全国の書店員たちが「いちばん売りたい本」を選ぶ「本屋大賞」に、ノンフィクション部門が新たに創設され、1回目の大賞には、太陽が昇らない冬の北極を旅した角幡唯介さんの探検記、「極夜行」が選ばれました。 全国の書店員およそ100人の投票によって10作品がノミネートされ、この中から角幡唯介さんの「極夜行」が1回目の大賞に選ばれました。 この作品は太陽が昇らない「極夜」となった冬の北極を角幡さんが1人で旅した探検記で、暗闇の中、誰とも会話のできない過酷な環境の日々がつづられています。 角幡さんは北海道出身で神奈川県在住の42歳。大学時代に探検部に所属し、新聞社を辞めたあと、探検を続けながらノンフィクション作品を執筆しています。 授賞式で角幡さんは「今の人たちは検索したらすぐに答えが出てくることに慣れきっていて、情報や真実を手にすることにリスクや、時間をかけなければいけないことが見えなくなっている」と