通学路における「みち草」の意義についてフィールドワークを通じて研究した本『子どもの道くさ』(東信堂)が、発売から10年以上の時を経てSNS上を賑わせています。 『子どもの道くさ』(画像はAmazon.co.jpより) きっかけになったのは、ライターの岡田悠さん(@YuuuO)が読者として投稿した「(本に出てくる)子どもが全然ちゃんと帰らなくて良い」という紹介ツイート。投稿には、同書に収録されているやんちゃな子どもたちが「壁のつたい歩きをする」様子や、「塀超えの抜け道を発見した」様子など、大人では思いもよらないようなコースで道くさをする写真が添えられていました。 真っすぐ帰らない子どもたち(画像提供:岡田悠さん) 『子どもの道くさ』は評論家の水月昭道さん(@syakusanjiki)が2006年に発表したもので、子どもの安全確保を偏重しすぎることで、かえって健やかな発達を阻害する側面があるの