県内でも有名な進学校・私立伊旦高校に入学した、“只野くん”こと只野仁人。今までずっと普通を自認してきた只野くんは、平和な学校生活を送るべく周りの空気を読んで目立たずに過ごそうと決意。しかし、登校初日にして学校のマドンナの地位を築くまでの美人「古見さん」の隣の席となってしまう……。 夢は友達100人作ること 『古見さんは、コミュ症です。(1)』 そんな導入から始まれば、どんなラブコメが展開されるんだ!?と想像する読者も多いはず。しかし本作『古見さんは、コミュ症です。』(小学館)は、いわゆるラブコメでも、もっと大きく言えば『週刊少年サンデー』の連載ながら少年漫画でさえない。もう少し、中身を見てみよう。美人ゆえにか、どこか周りを拒絶する雰囲気の古見さん。しかし加えてどこか挙動不審なところから、彼女は人と話すことが苦手なのだと只野くんは気づく。 本当はしゃべりたいけれど、人前に出ると緊張で固まって
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