空襲を逃れた数少ない日本家屋を約1年かけて改装し、4月3日にオープンした同店。「勝ち負けではなく、成功失敗でもない、ゆっくりした人生を過ごしてほしい」という思いから屋号を考えたと店主の小倉みゆきさんは話す。 店内には約800冊の本をそろえる。「大型書店に行けば何十倍もの本があるが、たくさんの本からどう選んだらいいのか、何を読んだらいいのかという問いに丁寧に応えている」という。 7年ほど前から「大人( )絵本の会」を月1回開いている小倉さん。( )は「の」「なのに」「だからこそ」など自由に入れてもらう。参加者は1人1冊、絵本を持ち寄り、本の説明をしたり読み聞かせをしたりする。伝え方は自由。「参加者一人一人の人間性やバックグラウンドが垣間見えるのが楽しい」とも。 大型書店に勤務していた小倉さんは児童書を担当していたこともあり、絵本のコーナーは特に充実させた。押し入れを活用した同コーナー。上の