著書の『翻訳百景』(角川新書)が刊行されて、きょうでちょうど1年になります。すでに購入してくださったみなさん、さまざまな形で紹介してくださったみなさんにあらためてお礼を申しあげます。 刊行当時にもずいぶん紹介しましたが、これは文芸翻訳の仕事や翻訳書の愉しみについてさまざまな角度から書いた本です。翻訳書に興味がある人はもちろん、あまり読んだことのない人も楽しんでもらえると自負しています。読書メーターに集まった感想はここで読むことができます。 この本は、もともとこのブログや各種雑誌などに書いた内容を再構成したものですが、長さの関係で載せきれなかった話もかなりあります(翻訳百景ミニイベントのこと、エラリー・クイーンの新訳のこと、six words のことなどなど)。それらを続編として刊行するのは現状ではちょっとむずかしいのですが、この本が継続してある程度売れていった場合、大幅に加筆した文庫版を出