出版不況時代と言っても、売れる本は売れる。遠く1960年4・19革命の解放空間で誕生したチェ・インフンの中編小説『広場』から、最近では私たちの感受性に迫ってきた2012年の日本小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』までとベストセラーは常にあった。 文学出版社を中心に、売り上げ規模などを考慮して全15社に自社の歴代最高ベストセラーがどんな本なのか尋ねた。2冊以上のシリーズである場合は最も販売量の多い1冊を基準とした。15冊のリストをペク・ウォングン「本と社会研究所」代表(49)とチャン・ウンス編集文化実験室代表(48)の2人の出版専門家とともに見渡してみた。古き良き時代を追憶するためにではなく、成功の背景を確かめてみるためだ。ベストセラーはどのようにして誕生するのか。成功の秘訣の探求だ。 リストを見たチャン代表は「驚くほど小説が多い」と言った。文学出版社が多く入っていてそうだが金英社のキム・ウジュン著書