オランダのセキュリティベンダーCodean Labsは5月20日(現地時間)、「PDF.js」に任意のJavaScriptコードを実行できる脆弱性(CVE-2024-4367)があることを明らかにした。 【画像】実証コード(PoC)が成功した様子 「PDF.js」は、HTML5で構築されたPDFビューワー。「Firefox 19」以降に搭載されている内蔵PDFビューワーなどに用いられている。 PDF形式は複雑なことで有名で、これまでも攻撃のターゲットになってきた。しかし、その多くはC/C++実装のメモリ破壊バグを狙ったものであり、低レベルなメモリアクセスを扱わないJavaScriptで構築された「PDF.js」はそれと無縁に思える。 しかし、Codean Labsによると「PDF.js」でフォントをレンダリングするコードには見落としがあるという。「PDF.js」はパフォーマンスに最適化する