(CNN) 脳は機能しているが、体は完全まひ状態となるロックト・イン(閉じ込め)症候群。まばたきすらできなくなった患者といかにしてコミュニケーションを取るのか。現在科学者の国際チームにより、非侵襲性(患者の生体を傷つけない)脳コンピューター・インターフェース(BCI)システムに基づいた最新の研究が行われている。 前回「完全まひ患者と意思の疎通を、医療科学の挑戦<2> 『まばたき』と『脳の操作』」はこちら これらの研究成果が実社会でどの程度普及していくのか。ニューヨーク州立大学オールバニ校公衆衛生学部准教授で適応神経科学研究センターの研究専門科学者でもあるゲルウィン・シャルク氏は、実際の介護現場で利用可能なものになるよう技術を簡略化し、コストを引き下げられるかが鍵になると語る。 「(脳コンピューター技術を)普及させる上で最大の障害は、高額なシステムの開発・維持費だろう。それに加えて、この技術
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