現在の経済状況については悲観的な見方があふれている。すると悲観的なことばかりに目が行くようになり、さらに悲観的になるという負の連鎖に陥っていく。 だからこういう時には無理矢理にでも違う視点から観察してみることが必要なのではなかろうか。 物事は悪く捉えようとすれば悪くなるし、良く捉えようとすれば良くなるものだ。 今日発表された日銀短観によると、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は3四半期連続で悪化した。新聞などの見出しは悪化を強調するが、よく見ると大企業非製造業は新型コロナウイルスの影響が緩和したことから2四半期連続で改善している。 全てが悪いわけではなく、悪い方が目立つので悪く思ってしまうということはよくあることだ。 企業業績も米国の金利上昇によって景気減速の影響を受け悪化するという見方がある。 確かにそういう側面はあるだろう。ただ日本企業の多くは借入金が少なくキャッシュを潤沢