私が自分の中で決めてることの一つに、ライトノベルは図書館では借りない、というのがあったんですが。この本を探し始めて数年、一向に見つかる気配がないので、今回その禁忌を破ってしまう羽目になりました。ライトノベル読み出した当時は、まだ古書店で何回か現物を見かけることもあったんだから、その時に買っときゃよかったよ。てなわけで、後に「ザンヤルマの剣士」を書くことになる麻生俊平・幻のデビュー作にして、第2回ファンタジア長編小説大賞準入選作。 地球外知的生命体との接触、そして侵略。敗戦の結果、人類にもたらされたものは何かというと、一度就いた職は決して変えられないという職業選択の不自由と、市民一人一人にその社会的地位に見合った「生涯生産指数」なるものが附与され、人を殺してもそれを穴埋めするだけの賠償をすれば済むという占領政策だった。劇中で、何故異星人がそんなことをしたのかは明確に語られていませんが、暗いと