ロシア、死者に招集令状 狙われる少数民族―ずさんな部分動員・ウクライナ侵攻 2022年09月25日20時31分 【ロンドン・ロイター時事】ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ侵攻の苦境打開を目指し「部分的動員令」を発出した。少数民族が暮らすロシアの地方では死者にすら招集令状が届けられている。 国民反発、覚悟の動員 ロシア大統領が30万人招集 ◇病人も 動員令の翌日、バイカル湖のほとりに位置する極東ブリャート共和国では、アレクサンドル・ベズドロジニさんの自宅に当局者らが招集令状を携えて現れ、出頭を命じた。ただ、ベズドロジニさんは既に亡くなっていた。 享年40歳。新型コロナウイルスの猛威が吹き荒れた2020年12月、ブリャートの中心都市ウランウデの病院で、人工呼吸器を装着されたまま亡くなった。ベズドロジニさんの親族の女性は「死んでからようやく政府は彼を思い出した」と怒った。 こうした混乱