ドローンは警備などにも使えるが、セキュリティーを確保しないと一転してテロの道具にもなり得る(イメージ) サイバーセキュリティーが現実世界(フィジカル空間)に広がろうとしている。自動運転や飛行ロボット(ドローン)などのセンサーをだまして制御を失わせる攻撃への懸念が高まっている。サイバーとフィジカルの両方を組み合わせた複合攻撃は、対策が確立されていない未知の領域だ。センサーやデバイスなどのフィジカル技術は日本にも分がある。サイバーセキュリティー市場は海外勢が優位だが、サイバーフィジカルセキュリティーは日本が巻き返せる市場になるかもしれない。 「未知の領域」対策探す 白地に“絵を描く”好機 「サイバーセキュリティーで日本は海外勢に食いものにされてきた。この状況を覆したい」と、情報セキュリティ大学院大学の後藤厚宏学長は力を込める。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で「IoT社会に