2004年頃から登場した「Enterprise 2.0アプリケーション」は、従来型ファイアウォールでは守ることができず、企業に情報漏洩や不正侵入といったリスクをもたらすこととなった。だが、こうしたアプリケーションを適切に制御・可視化することで、リスクを防ぐとともにユーザーの利便性や生産性の向上を図ることができる。前回までに紹介した「アプリケーションがもたらすリスク」「アプリケーションの制御・可視化で得られるメリット」を踏まえ、今回は、具体的にアプリケーションを制御・可視化する方法を紹介したい。 ファイアウォールをすり抜けるモダンアプリケーション パロアルトネットワークスの創業者でCTOを務めるニア・ズーク氏は、企業のIT担当者がアプリケーションの制御と可視化に取り組む際、「従来型ファイアウォール、UTM、次世代ファイアウォールのそれぞれのアーキテクチャの違いを押さえておく必要がある」と指摘