2015年10月05日13:24 by 東京創元社 第1回創元ファンタジイ新人賞トークイベント(8月25日)レポート[2015年10月] カテゴリSF 創元ファンタジイ新人賞のページはこちら 去る2015年8月25日(火)、ベルサール飯田橋駅前において第1回創元ファンタジイ新人賞のトークイベントが行われました。多数のご応募をいただいた本賞ですが、残念ながら今回は大賞作なしとなりました。選考委員特別賞には羽角曜氏「砂の歌 影の聖域」、優秀賞に佐藤さくら氏「魔導の系譜」真園めぐみ氏「夢現のはざま~玉妖綺譚~」が決定いたしました。 選評は2015年10月発売の〈ミステリーズ!〉vol.73に掲載されます。 今回のイベントは第6回創元SF短編賞贈呈式&トークイベントと合同で開催されました。 SF短編賞の贈呈とトークが終わり、いよいよファンタジイ新人賞のトークイベントが始まります。登壇されるのは、選
2015年10月05日14:56 by 東京創元社 連載エッセイ 高島雄哉 『想像力のパルタージュ 新しいSFの言葉をさがして』 第7回(1/2) カテゴリSF ――パルタージュ partage とはフランス語で「分割」「共有」「分有」の意。 小林秀雄は〈美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない〉と書いたが、想像力というようなものはなく、あるのはただ、個々の想像だけだとも思う。 それでもなお、想像力(を分有すること)をこの文章の目的に置いて、インタビューを含む取材を始めたい。予定しているインタビュイーはそれぞれの領域の最前線におられる方たちであり、そこはまさに想像と想像力の境界線なのだから。そしてこれまで同様、これからのSFの言葉もまた、その線の上に存在するに違いない。 『想像力のパルタージュ 新しいSFの言葉をさがして』 第7回 世界と自らを知ること――ゲームAI開発の現場
2015年09月04日14:53 by 東京創元社 連載エッセイ 高島雄哉 『想像力のパルタージュ 新しいSFの言葉をさがして』 第6回(1/2) カテゴリSF ――パルタージュ partage とはフランス語で「分割」「共有」「分有」の意。 小林秀雄は〈美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない〉と書いたが、想像力というようなものはなく、あるのはただ、個々の想像だけだとも思う。 それでもなお、想像力(を分有すること)をこの文章の目的に置いて、インタビューを含む取材を始めたい。予定しているインタビュイーはそれぞれの領域の最前線におられる方たちであり、そこはまさに想像と想像力の境界線なのだから。そしてこれまで同様、これからのSFの言葉もまた、その線の上に存在するに違いない。 『想像力のパルタージュ 新しいSFの言葉をさがして』 第6回 世界と自らを知ること――ゲームAI開発の現場
2015年10月05日13:20 by 東京創元社 第6回創元SF短編賞・贈呈式+トークイベント(8月25日)レポート[2015年10月] カテゴリSF 創元SF短編賞のページはこちら 宮澤伊織「SFのSは小文字のs」 【第6回創元SF短編賞受賞記念エッセイ】 去る2015年8月25日(火)、ベルサール飯田橋駅前において第6回創元SF短編賞贈呈式およびトークイベントが行なわれました。 「神々の歩法」(『折り紙衛星の伝説 年刊日本SF傑作選』に収録)で受賞された宮澤伊織(みやざわ・いおり)氏に、小社社長・長谷川晋一より賞状と記念品の懐中時計が贈呈されました。 なお受賞作は単体の電子書籍として販売中です。 ・「神々の歩法」Kindle版販売ページ 贈呈式のあと、レギュラー選考委員の大森望氏・日下三蔵氏、ゲスト選考委員の恩田陸氏、受賞者の宮澤伊織氏と司会役の編集部・小浜徹也が登壇し、トークイベン
2015年10月05日13:24 by 東京創元社 第1回創元ファンタジイ新人賞トークイベント(8月25日)レポート[2015年10月] カテゴリSF 創元ファンタジイ新人賞のページはこちら 去る2015年8月25日(火)、ベルサール飯田橋駅前において第1回創元ファンタジイ新人賞のトークイベントが行われました。多数のご応募をいただいた本賞ですが、残念ながら今回は大賞作なしとなりました。選考委員特別賞には羽角曜氏「砂の歌 影の聖域」、優秀賞に佐藤さくら氏「魔導の系譜」真園めぐみ氏「夢現のはざま~玉妖綺譚~」が決定いたしました。 選評は2015年10月発売の〈ミステリーズ!〉vol.73に掲載されます。 今回のイベントは第6回創元SF短編賞贈呈式&トークイベントと合同で開催されました。 SF短編賞の贈呈とトークが終わり、いよいよファンタジイ新人賞のトークイベントが始まります。登壇されるのは、選
昨日、ようやく発売された茶道歴史漫画『へうげもの』を手に入れました。今回もまたもりだくさんの内容でありました。今回は1609年、1610年を扱っています。 開始早々公家の猪熊がお縄について退場となり、相変わらずの迅速な話の展開でありました。これを発端とした徳川幕府の禁中への介入とそれをこらえる後陽成天皇のこともよく描かれています。一方では二巻から登場し続けてきた重要人物であり戦国時代最大の文化人であった細川幽斎が死去します。現在暗躍している大久保長安も大分寿命が迫っておりますが、今後どういった行動を起こすのかは楽しみです。 茶人、古田織部にとっても大きな転機がありました。それは将軍・秀忠の茶の湯の指南を命ぜられた出来事でありました。古田織部としてはこのころがその名声の頂点ではありましたが、一方で劇中島津家久と琉球王の接待に苦慮していたところからも察せられるように、てんてこまいなところはあっ
自由と平等。民主主義の理念のうち、自由がグローバル時代の空気となる一方、平等はしばらく影を潜めていた。だがその間、貧富の差や社会の亀裂は拡大し、人々の不安が高まった。そこに登場したのが大著「21世紀の資本」。不平等の構造をあざやかに描いた著者のトマ・ピケティ教授は「私は悲観していない」という。■競争がすべて?バカバカしい ――あなたは「21世紀の資本」の中で、あまりに富の集中が進んだ社会では、効果的な抑圧装置でもないかぎり革命が起きるだろう、と述べています。経済書でありながら不平等が社会にもたらす脅威、民主主義への危機感がにじんでいます。 「その通りです。あらゆる社会は、とりわけ近代的な民主的社会は、不平等を正当化できる理由を必要としています。不平等の歴史は常に政治の歴史です。単に経済の歴史ではありません」 「人は何らかの方法で不平等を正そう、それに影響を及ぼそうと多様な制度を導入してきま
募集期間: 2015年10月5日(月)18:00受付開始 2015年11月8日(日)24:00締切 ただし、各回とも定員に達し次第、受付を終了します。 見学コース: 最短所要時間:約1時間半~約2時間半程度 受付会場(横浜市中区新港一丁目4 新港地区7街区、赤レンガ倉庫となり) →無料シャトルバス(約20-30分) →地球深部探査船「ちきゅう」見学(約60分~90分、横浜港本牧ふ頭) ※混雑の状況により、屋外でお待ちいただく場合があります。あらかじめご了承ください。 →無料シャトルバス(約20-30分) →受付会場(横浜新港地区7街区、赤レンガ倉庫となり) お申し込み時に、登録連絡先(E-Mail)へ届く登録完了メールを印刷して、指定された時間帯に同伴者様と一緒に受付会場にご来場ください。携帯電話、スマートフォンの場合は、メール画面をご提示ください。受付時間に遅れた場合は、見学ができません
夏目漱石が旧制五高(現・熊本大)の教師として4年以上過ごした熊本市に、あまり知られていない「幻の旧居」があった――。漱石が手紙に「敗屋」としか記していない家の場所を、地元の研究者が明らかにしようとしてきた。後に「草枕」や「三四郎」など多数の名作を生んだ漱石の「熊本時代」を追い続け、「敗屋」は、漱石が結婚式を挙げた「第1旧居」の近くにあったことが分かってきた。 この研究者は、熊本大学五高記念館客員准教授の村田由美さん。漱石の来熊100年(1996年)をきっかけに、「熊本にいるからこそできる漱石の研究」を続けてきた。 漱石は、前任地の松山市を離れて1896(明治29)年4月13日、当時の池田停車場(現・JR上熊本駅)に降り立った。英国留学する1900年までの4年3カ月の間に結婚して長女も生まれ、転居を繰り返した。少なくとも住んだ6軒は存在が明らかだ。 村田さんが注目したのは、鏡子… この記事は
あらすじ かつて「厄祭戦(/rp>やくさいせん)」と呼ばれる大きな戦争があった。その戦争が終結してから厄300年。 地球圏はそれまでの統治機構を失い、新しい支配体系をもって新たな世界が構築されていた。仮初めの平和が訪れる一方で、地球から離れた火星圏では、新たな戦いの火種が生まれつつあった。 主人公の少年、三日月(/rp>みかづき)・オーガスが所属する民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ」(以下CGS)は、地球の一勢力の統治下にある火星都市クリュセを独立させようとする少女、クーデリア・藍那(/rp>あいな)・バーンスタインの護衛任務を受ける。しかし、反乱の芽を摘み取ろうとする武力組織「ギャラルホルン」の襲撃を受けたCGSは、三日月ら子どもたちを囮にして撤退を始めてしまう。少年たちのリーダー、オルガ・イツカはこれを機に自分たちを虐げてきた大人たちに反旗を翻してクーデターを決意。オルガに
長井龍雪と岡田麿里の「あの花」「ここさけ」コンビの新作ガンダム。 田中将賀さんも参加が自然なような気もするが事情があるのだろう。 「鉄と血と」というサブタイトル、 地球圏に反旗を翻す少年達の戦いな世界観をみると、 ガンダムより「太陽の牙ダグラム」を彷彿とさせる。 1話は独立運動のお姫様クーデリアを守るために 主人公・三日月達がいる警備会社が請負ったら、 別の組織が襲いピンチになったところを、 三日月がガンダムを起動させて敵MSを倒して終わる。 Aパートでキャラクターと世界情勢を説明を尽くして語り、 Bパートでガンダムにとって大切なメカアクションを描く王道的構成だ。 サブタイ通りな血と鉄の汗臭い世界にみえつつも、 良い意味で脱臭され、爽やかに感じさせるバランス感覚もあった。 火星の底辺に生きる若者たちの反抗の中で 純真な少年三日月はどう動くのか。 寡黙で能動的な姿は見せないが、秘めたる思いは
第67回 2015年10月 土方さん、死出の道連れのような散歩でもしましょうよ 鈴木創士 河村 悟『舞踏、まさにそれゆえに——土方巽 曝かれる裏身体』 私は江戸時代など嫌いだが、幻想の辰巳の里はもうない。土方巽は書いている、 「春先の泥に転んだ時の芯からの情けなさが忘れられない。喋ろうとしているのに喋られたような、泥に浸されて下腹あたりにひっ付いた木の瘤が叫びを上げているような、自分という獲物がそこに現れているのだった。癇癪(かんしゃく)玉も、破片のように考えられるものも、泥で湿ってしまっていた。転んでいるからだは確かに餌食のようでもあったし、飛びかかってやりたいようなものでもあった。しかしそれもまた心の中の出来事がかたちをおびて見えてきているのではなく、ただ泥にまぶされた切ない気分となってそこに現れているのであった」(『病める舞姫』)。 俺は三歳だった。サロペットというのか、新調した半ズ
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