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ブックマーク / nazology.kusuguru.co.jp (13)

  • 二重スリット実験を物理的スリットではなく「時間の切れ目」で再現成功! - ナゾロジー

    二重スリットは時間軸にあってもいいようです。 英国のインペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)で行われた研究によって、光の波としての性質を証明する二重スリット実験の干渉効果が、2つの物理的スリットではなく、同じ場所で2連続で開閉する時間的スリットでも観測できることが示されました。 通常の空間的二重スリット実験では、光子が空間的に離れた2つのスリットを通過すると、右側を通った光と左側を通った光が干渉し合って干渉縞を作ることが知られています。 今回の新たに行われた時間的二重スリット実験は時間的に先(過去)に通った光と、時間的に後(未来)に通った光が相互作用し干渉縞を作ることを示唆しています。 量子力学の不思議さを象徴する二重スリット実験の肝である「スリット」が空間的隔たりだけでなく時間的隔たりにおいても機能するという結果は非常に驚きです。 研究内容の詳細は2023年4月3日に『Nature P

    二重スリット実験を物理的スリットではなく「時間の切れ目」で再現成功! - ナゾロジー
  • 寿命タイマーと考えられていた「テロメア」にまったく新しい機能が見つかる! - ナゾロジー

    DNAの末端にあるテロメアは細胞分裂のたびに短くなる特性から、ある種の寿命タイマーであると考えられていました。 しかし米国のノースカロライナ大学(UNC)で行われた研究により、染色体の先端にあるテロメアには、強力な活性を持つ2つの小さなタンパク質を生成可能であることが示されました。 この2つの小さなタンパク質は、一部のがん細胞やテロメア関連の遺伝疾患をもつ患者の細胞内に多く存在することが示唆されており、細胞の不調に応じて生産されるシグナル伝達の役割を果たしていると考えられます。 研究者たちは、テロメアが2つのシグナル伝達タンパク質をコードしている場合、がんや老化の仕組みや、細胞同士がどのように通信しているかについての、既存の常識がくつがえる可能性があると述べています。 しかし単調な繰り返し構造から成るテロメア(開始コドンを持たない)から、いったいどんな方法でタンパク質が作られたのでしょうか

    寿命タイマーと考えられていた「テロメア」にまったく新しい機能が見つかる! - ナゾロジー
  • カブトガニの「青い血」が医療分野で重宝される理由とは? - 科学ニュースメディア!ナゾロジー

    カブトガニは約4億5000万年前に出現してから、その姿をほとんど変えておらず、「生きた化石」と呼ばれています。 日では古くから瀬戸内海によく見られましたが、取り立てて役に立つわけでもなく、大きくて堅い体が漁の網を破るため、地元民にはかなり嫌われたようです。 しかし現代の医療分野では、カブトガニの血が非常に重宝されているのはご存知でしょうか? カブトガニの血液は、赤色ではなく、淡い青色をしており、ある特殊な能力で、私たちの健康を守るのに役立っているのです。 それはどんな能力なのか? まずは、カブトガニの血が青い理由から紐解いていきましょう。 Horseshoe crabs: ‘Living fossils’ vital for vaccine safety https://phys.org/news/2022-07-horseshoe-crabs-fossils-vital-vaccine

    カブトガニの「青い血」が医療分野で重宝される理由とは? - 科学ニュースメディア!ナゾロジー
  • 全国の「ソメイヨシノ」の最初の一本にもっとも近い桜を特定! 源流は上野恩賜公園にあった - ナゾロジー

    ソメイヨシノのルーツに迫る「サクラ」はバラ科サクラ属の落葉樹種の総称で、エドヒガンやオオシマザクラ、ヤマザクラなど、基となる野生種を祖先として多くの品種がつくられました。 その一種である「ソメイヨシノ」は、江戸時代に染井村(東京都豊島区)の植木職人が作ったとか、あるいは自然交雑で生まれたと伝えられています。 エドヒガンとオオシマザクラが、おもな祖先です。 また、ソメイヨシノは接ぎ木によりクローン繁殖された品種で、明治以降、国内や世界中に寄贈されました。 しかし、そのルーツは明らかになっていません。 ソメイヨシノの原木候補となる1を特定!上野恩賜公園には現在、ソメイヨシノが4、エドヒガンが5、コマツオトメが1、植えられています。 2015年の遺伝子調査で、これらのサクラには遺伝的な繋がりが示され、とくに、1のソメイヨシノ(管理番号 136)が、ソメイヨシノの原木候補ではないかと発

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  • 古代壁画の25%は「2〜12歳の子ども」が作っていたと判明! - ナゾロジー

    古代の壁画は一般に、「家族や集団ではなく、男性が一人で創作するものだった」と考えられています。 しかし今回、カンタブリア大学(UC・スペイン)とケンブリッジ大学(CU・英)の研究で、この常識を根底から覆す発見がなされました。 西ヨーロッパ全域で見つかっている旧石器時代の手型ステンシル750点を調べた結果、なんと4分の1(25%)は子どもの手によるものだったのです。 これは古代人が、芸術を個人でなく、家族や仲間で楽しんでいたことを示唆します。 研究の詳細は、2022年3月4日付で学術誌『Journal of Archaeological Sciences』に掲載されました。

    古代壁画の25%は「2〜12歳の子ども」が作っていたと判明! - ナゾロジー
  • 「病気の記憶」だけで炎症が再発すると明らかに 病は気からを研究 - ナゾロジー

    記憶だけで体内で炎症が発生するようです。 イスラエル工科大学で行われた研究によって、脳には病気を記憶する回路があり、刺激するだけで病気と同じ部位に炎症が発生することが示されました。 免疫記憶といえば免疫細胞の仕事とばかり思われていましたが、脳も病気を記憶していたようです。 今回の研究によって、慢性炎症はもとより過敏性腸症候群、自己免疫疾患やアレルギー、さらには学校にいきたくなくて頭やお腹が痛くなる子供まで、心を原因にしたあらゆる症状の解明が進むと考えられます。 しかし、脳のどこに過去の病気の記憶が蓄えられているのでしょうか? 研究内容の詳細は11月8日に『Cell』で公開されています。

    「病気の記憶」だけで炎症が再発すると明らかに 病は気からを研究 - ナゾロジー
  • ミノムシの糸を使った「クモ糸よりも強力な繊維」が登場 - ナゾロジー

    クモの糸が高い強度を持つ優秀な材料であるという話は、最近良く耳にしている人も多いと思います。 しかし、実は最近の研究では、ミノムシが作る糸の方が、クモよりも優れていることが示されているのです。 この発見に基づいて、筑波大学の研究チームは、ミノムシの作るシルク繊維と導電性高分子ポリアニリンを組み合わせた複合繊維を開発。 この繊維は電気伝導性を持つと同時に、柔軟性や光ファイバーとしての性質も示しているそうです。 研究の詳細は、10月19日付で科学雑誌『Journal of Applied Polymer Science』に掲載されています。 ミノムシが産生する高強度繊維と導電性高分子を組み合わせた新規複合繊維材料を開発 https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20211022140000.html Stronger than

    ミノムシの糸を使った「クモ糸よりも強力な繊維」が登場 - ナゾロジー
  • 鉄の酸化も還元もできる微生物を発見!日本の沼地に生息 - ナゾロジー

    鉄(Fe)は、ほぼすべての生物が生命活動を営むうえで欠かせないものであり、酸化還元反応を繰り返しながら地球上を巡っています。 そしてこの酸化還元サイクルは、主に微生物によって行われています。 今回、理化学研究所(理研)バイオリソース研究センター微生物材料開発室の加藤 真悟氏ら研究チームは、日の沼地から鉄の酸化と還元を両方できる微生物「MIZ03株」を新しく発見しました。 MIZ03株は中性pH条件下での酸化還元反応が可能なため、これまでの常識を覆す存在として、今後の応用に期待できるでしょう。 研究の詳細は、8月25日付の科学誌『Microbiology Spectrum』に掲載されました。

    鉄の酸化も還元もできる微生物を発見!日本の沼地に生息 - ナゾロジー
  • 寄生バチをヒントにした「世界最薄の手術針」が開発される - ナゾロジー

    外科手術をスムーズに執り行うには、柔軟かつ極細の針が必要です。 実際、多くの医療現場では、脊髄への深部医療介入など、新しいタイプの手術針が切望されています。 オランダ・デルフト工科大学(TU Delft)の研究チームは、数年前から、超薄型で柔軟性と機能性を備えた針の開発を進めてきました。 そこでヒントとなったのは、「寄生バチの卵管」です。 これを真似ることで、実に革新的な手術針の開発に成功しています。 しかし、なぜ寄生バチだったのでしょうか。 The new surgical tool inspired by a wasp https://www.bbc.com/news/av/science-environment-57889149 Surgical tool inspired by parasitoid wasp https://www.tudelft.nl/en/3me/resear

    寄生バチをヒントにした「世界最薄の手術針」が開発される - ナゾロジー
  • 鋼より強靭な「人工クモ糸」の作成に成功 - ナゾロジー

    天然のクモ糸は地球上で最も強くて丈夫な素材の1つだと言われています。 2018年、アメリカのセントルイス・ワシントン大学(Washington University in St. Louis)に所属する合成生物学者フジョン・ジャン氏ら研究チームは、天然のクモ糸と同等の強度をもつ人工クモ糸を開発しました。 そして今回、同研究チームは以前の人工クモ糸を改良し、天然のクモ糸よりも高い強度をもたせることに成功。 新しい人工クモ糸は鋼よりも丈夫なのです。 研究の詳細は、7月12月付の科学誌『ACS Nano』に掲載されました。

    鋼より強靭な「人工クモ糸」の作成に成功 - ナゾロジー
  • 最強生物クマムシの驚異の能力リストに「銃で発射されても死なない」が追加 - ナゾロジー

    クマムシの不死身リストに「銃で発射されても死なない」が追加されました。 イギリス・ケント大学は、氷点下や宇宙空間でも生きられるクマムシが、どれほどの衝撃に耐えられるのかを実験。 その結果、拳銃弾より速いスピードで射出されても死なないことが判明しました。 研究は、5月11日付けで『Astrobiology』に掲載されています。 Scientists Fired Tardigrades Out of a Gun to See if They Can Survive Space Impacts https://www.sciencealert.com/tardigrades-can-survive-high-velocity-impacts-after-being-fired-from-a-gun Tardigrade Survival Limits in High-Speed Impacts—

    最強生物クマムシの驚異の能力リストに「銃で発射されても死なない」が追加 - ナゾロジー
  • イヌは「見た目が大きく違う他犬種」を同じイヌだと認識できる! (2/2) - ナゾロジー

    犬は「違うことそのもの」を憎しみに変えない犬は特定の犬種を迫害したりはしない / Credit:Canva今回の研究により、犬も人間のように違いを排除して質を見抜く能力があることが示されました。 犬たちは外観の著しい違いを克服し、互いに「同種」であると認識して一緒に遊び、共に生活することもできます。 しかし人間ならば、これは不可能だったでしょう。 ネアンデルタール人やデニソワ人をはじめとして、かつて人類と共に存在し、人類とも生殖可能だった複数のヒト属が絶滅している現実からも、人類の強い排除意識がうかがい知れます。 さらに人類の「違い」を意識する性質は同種内に対しても向けられており、肌の色だけでなく僅かな文化的な差異や法的な定義にすぎない国籍の違いからも、自分と他人の違いを強く意識し、利権を巡って争い合います。 しかし犬は特定の犬種を迫害したりなどしません。 元気なチワワ(小人)とたわむれ

    イヌは「見た目が大きく違う他犬種」を同じイヌだと認識できる! (2/2) - ナゾロジー
    florentine
    florentine 2020/12/29
    “犬も人間のように違いを排除して本質を見抜く能力があることが示されました。犬たちは外観の著しい違いを克服し、互いに「同種」であると認識して一緒に遊び、共に生活することもできます。”
  • ポーランドの「水質検査をする貝」は800万人の生活水を支えている - ナゾロジー

    水が汚染されると身を守る習性を利用一般的な淡水の二枚貝は通常、上下の貝殻の間を僅かに(2~3mm)開けていますが、水が化学物質や重金属などによって汚染されると、貝殻の隙間をギュッと閉じて身を守る習性があります。 今回のシステムは、この貝の習性を利用したものです。 首都ワルシャワに水を供給するメインポンプには、8匹の淡水生の二枚貝(イシガイ類)がセンサーと共に貼り付けられています。 貝に取り付けられたセンサーはメインポンプの制御システムと直接つながっており、貝が水を有毒だと判断して貝殻を閉じると、都市への給水が自動的に止まるというわけです。 しかし、なぜポーランド当局は、よりによって貝を選んだのでしょうか?

    ポーランドの「水質検査をする貝」は800万人の生活水を支えている - ナゾロジー
    florentine
    florentine 2020/06/03
    “マーキングをするのは、科学者が誤って同じ貝を再び拾わないようにするためです。イシガイ類は、最大で50年という長い寿命を持ち、繰り返しの使用は彼らの寿命を縮める可能性があるから”
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