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ブックマーク / nazology.net (26)

  • 二重スリット実験を物理的スリットではなく「時間の切れ目」で再現成功! - ナゾロジー

    二重スリットは時間軸にあってもいいようです。 英国のインペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)で行われた研究によって、光の波としての性質を証明する二重スリット実験の干渉効果が、2つの物理的スリットではなく、同じ場所で2連続で開閉する時間的スリットでも観測できることが示されました。 通常の空間的二重スリット実験では、光子が空間的に離れた2つのスリットを通過すると、右側を通った光と左側を通った光が干渉し合って干渉縞を作ることが知られています。 今回の新たに行われた時間的二重スリット実験は時間的に先(過去)に通った光と、時間的に後(未来)に通った光が相互作用し干渉縞を作ることを示唆しています。 量子力学の不思議さを象徴する二重スリット実験の肝である「スリット」が空間的隔たりだけでなく時間的隔たりにおいても機能するという結果は非常に驚きです。 研究内容の詳細は2023年4月3日に『Nature P

    二重スリット実験を物理的スリットではなく「時間の切れ目」で再現成功! - ナゾロジー
  • 寿命タイマーと考えられていた「テロメア」にまったく新しい機能が見つかる! - ナゾロジー

    DNAの末端にあるテロメアは細胞分裂のたびに短くなる特性から、ある種の寿命タイマーであると考えられていました。 しかし米国のノースカロライナ大学(UNC)で行われた研究により、染色体の先端にあるテロメアには、強力な活性を持つ2つの小さなタンパク質を生成可能であることが示されました。 この2つの小さなタンパク質は、一部のがん細胞やテロメア関連の遺伝疾患をもつ患者の細胞内に多く存在することが示唆されており、細胞の不調に応じて生産されるシグナル伝達の役割を果たしていると考えられます。 研究者たちは、テロメアが2つのシグナル伝達タンパク質をコードしている場合、がんや老化の仕組みや、細胞同士がどのように通信しているかについての、既存の常識がくつがえる可能性があると述べています。 しかし単調な繰り返し構造から成るテロメア(開始コドンを持たない)から、いったいどんな方法でタンパク質が作られたのでしょうか

    寿命タイマーと考えられていた「テロメア」にまったく新しい機能が見つかる! - ナゾロジー
  • 一見分かりづらいネコの飼い主に対する愛情表現 - ナゾロジー

    「ネコはイヌよりも気まぐれでクールだ」という印象をもっている人は多いはず。 「そこがいい」という飼い主もいますが、ときには「当に自分のことが好きなのだろうか?」と不安になることもあるでしょう。 イギリス・ブリストル大学(University of Bristol)の動物行動学者エミリー・ブラックウェル氏は、いくつかの研究結果にもとづいて、ネコの愛情を確認する方法について解説しています。 ネコは飼い主に対して愛情を抱く動物であり、その証拠をしぐさから確かに見分けることができるのです。

    一見分かりづらいネコの飼い主に対する愛情表現 - ナゾロジー
  • 魅力的な声の持ち主は他者からの協力を得やすくなる - ナゾロジー

    顔出しNGのネット配信者、歌手、バンドなど、近年では「声だけ」で人々を魅了するタレントに、より大きな注目が集まっています。 容姿と同じく、声もまたその人の大きな武器になりえるのです。 では、声の魅力はビジネス上の信頼関係を構築する上でも役立つのでしょうか? 最近、中国・東南大学(Southeast University)人文科学部に所属するジュンチェン・シャン氏ら研究チームは、魅力的な声の持ち主は他の人からの協力・信頼が得られやすいと報告しました。 研究の詳細は、2022年5月26日付の学術誌『Frontiers in Psychology』に掲載されました。

    魅力的な声の持ち主は他者からの協力を得やすくなる - ナゾロジー
  • 史上初の滑空爬虫類が「グライダー能力」を獲得した原因は古代の森の樹冠の変化だった - ナゾロジー

    世界初の”グライダー爬虫類”として知られる「コエルロサウラブス・エリベンシス(Coelurosauravus elivensis)」は、約2億6000万〜2億5200万年前のペルム紀後期に生息していました。 一方で、発見されている化石数が少ないため、彼らがどんな生活を送り、なぜ滑空能力を進化させたのか、いまだに議論に決着がついていません。 しかし今回、フランス国立自然史博物館(MNHN)、独カールスルーエ州立自然史博物館(SMNK)の研究チームは、数少ない化石サンプルから、これまで知られていなかったコエルロサウラブスの骨格の仕組みを解明。 さらに、そこから推察される滑空能力は、当時の森林における「樹冠の変化」により獲得された可能性が高いことが示唆されました。 研究チームは、樹冠の距離が開いたことで、その間を飛び移るために、滑空能力を進化させたと見ています。 研究の詳細は、2022年9月8日

    史上初の滑空爬虫類が「グライダー能力」を獲得した原因は古代の森の樹冠の変化だった - ナゾロジー
  • なぜカメは長寿なのか? 極端に老化速度と死亡率が低いカメの謎 - ナゾロジー

    長寿を祝う席でよく用いられる『鶴は千年、亀は万年』ということわざがあります。 この言葉通りツルやカメは当に長寿の動物です。 しかし、カメにおいては『長寿なだけでなく、老化もほとんどしていない』という驚くべき真実が、近年の研究で明らかになってきました。 今回はそんなカメのアンチエイジングの秘密に迫ります。 Scientists find species that don’t seem to age. What does it mean for humans?, Stephanie Pappas https://www.livescience.com/turtles-dont-age How Slow Can You Go?, Hannah Thomas https://www.the-scientist.com/news-opinion/how-slow-can-you-go-70163

    なぜカメは長寿なのか? 極端に老化速度と死亡率が低いカメの謎 - ナゾロジー
  • カブトガニの「青い血」が医療分野で重宝される理由とは? - ナゾロジー

    カブトガニは約4億5000万年前に出現してから、その姿をほとんど変えておらず、「生きた化石」と呼ばれています。 日では古くから瀬戸内海によく見られましたが、取り立てて役に立つわけでもなく、大きくて堅い体が漁の網を破るため、地元民にはかなり嫌われたようです。 しかし現代の医療分野では、カブトガニの血が非常に重宝されているのはご存知でしょうか? カブトガニの血液は、赤色ではなく、淡い青色をしており、ある特殊な能力で、私たちの健康を守るのに役立っているのです。 それはどんな能力なのか? まずは、カブトガニの血が青い理由から紐解いていきましょう。 Horseshoe crabs: ‘Living fossils’ vital for vaccine safety https://phys.org/news/2022-07-horseshoe-crabs-fossils-vital-vaccine

    カブトガニの「青い血」が医療分野で重宝される理由とは? - ナゾロジー
  • 山手線の3倍!? 「世界最大の植物」をオーストラリア沿岸で発見! - ナゾロジー

    地球上で最大と見られる「単一の植物」が発見されました。 西オーストラリア州にある世界遺産・シャーク湾(Shark Bay)の浅瀬には、「ポシドニア・オーストラリス(Posidonia australis)」という海草が、約180平方kmにわたって広がっています。 西オーストラリア大学(UWA)とフリンダース大学(Flinders University)のチームが、その遺伝子調査を行った結果、なんとすべてが単一の個体であることが判明したのです。 これは一体どういうことなのでしょうか? 研究の詳細は、2022年6月1日付で科学雑誌『Royal Society B: Biological Sciences』に掲載されています。 Scientists Discovered The World’s Largest Known Plant, And It’s Over 100 Miles Long h

    山手線の3倍!? 「世界最大の植物」をオーストラリア沿岸で発見! - ナゾロジー
  • 全国の「ソメイヨシノ」の最初の一本にもっとも近い桜を特定! 源流は上野恩賜公園にあった - ナゾロジー

    ソメイヨシノのルーツに迫る「サクラ」はバラ科サクラ属の落葉樹種の総称で、エドヒガンやオオシマザクラ、ヤマザクラなど、基となる野生種を祖先として多くの品種がつくられました。 その一種である「ソメイヨシノ」は、江戸時代に染井村(東京都豊島区)の植木職人が作ったとか、あるいは自然交雑で生まれたと伝えられています。 エドヒガンとオオシマザクラが、おもな祖先です。 また、ソメイヨシノは接ぎ木によりクローン繁殖された品種で、明治以降、国内や世界中に寄贈されました。 しかし、そのルーツは明らかになっていません。 ソメイヨシノの原木候補となる1を特定!上野恩賜公園には現在、ソメイヨシノが4、エドヒガンが5、コマツオトメが1、植えられています。 2015年の遺伝子調査で、これらのサクラには遺伝的な繋がりが示され、とくに、1のソメイヨシノ(管理番号 136)が、ソメイヨシノの原木候補ではないかと発

    全国の「ソメイヨシノ」の最初の一本にもっとも近い桜を特定! 源流は上野恩賜公園にあった - ナゾロジー
  • 古代壁画の25%は「2〜12歳の子ども」が作っていたと判明! - ナゾロジー

    古代の壁画は一般に、「家族や集団ではなく、男性が一人で創作するものだった」と考えられています。 しかし今回、カンタブリア大学(UC・スペイン)とケンブリッジ大学(CU・英)の研究で、この常識を根底から覆す発見がなされました。 西ヨーロッパ全域で見つかっている旧石器時代の手型ステンシル750点を調べた結果、なんと4分の1(25%)は子どもの手によるものだったのです。 これは古代人が、芸術を個人でなく、家族や仲間で楽しんでいたことを示唆します。 研究の詳細は、2022年3月4日付で学術誌『Journal of Archaeological Sciences』に掲載されました。

    古代壁画の25%は「2〜12歳の子ども」が作っていたと判明! - ナゾロジー
  • 私たちが見ている世界は脳が「過去15秒間」を平均化した映像だった - ナゾロジー

    私たちの目は常に膨大な量の視覚情報にさらされています。 脳にとって、これは容易な状況ではありません。 何百万もの色や形、光の加減や視点の変化により、視覚の世界は絶えず移り変わっているのですから。(走りながら撮ったカメラの映像を見てください) にもかかわらず、私たちはブレやノイズのない安定した世界を見ることができます。 これは何世紀にもわたって研究者たちを悩ませてきた視覚科学の問題でした。 そしてこのほど、カリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley・米)の研究で、視覚の安定性を説明する新たなメカニズムが発見されました。 それによると、私たちの脳は、過去15秒間に見たものを統合・平滑化して、整った一つの印象にまとめ上げているとのこと。 一体どういうことでしょうか。 研究の詳細は、2022年1月12日付で科学雑誌『Science Adv

    私たちが見ている世界は脳が「過去15秒間」を平均化した映像だった - ナゾロジー
  • 楽器には反応せず、歌にだけに反応する「歌回路」が脳内に存在していた - ナゾロジー

    ヒトは生まれながらに歌う生き物のようです。 米国MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究によれば、会話や楽器演奏では活性化しない、歌にだけ反応する脳回路が発見された、とのこと。 新たに発見された「歌回路」は、音声認識を行う「音声回路」と、音楽やリズムを認識する「音楽回路」の中間に位置しており、ヒトの歌声を感知すると特定のパターンで発火します。 また歌回路は、読書スキルや演奏スキルなど学習後に作られる脳回路とは異なり、生まれながらに存在する先天性の回路である可能性が高い、とのこと。 しかし、なぜ人類はうまれながらに「歌」を認識する能力を授けられているのでしょうか? 研究内容の詳細は、2022年2月22日に科学雑誌『Current Biology』にて公開されています。

    楽器には反応せず、歌にだけに反応する「歌回路」が脳内に存在していた - ナゾロジー
    florentine
    florentine 2022/02/24
    韻律、詩の「強さ」はこのへんにあるのかもだなあ。小説はどうしたって後から出てきたものだから新しくてヨワイのかもしれない
  • 独立制御可能な「第6の指」を身体化することに成功 - ナゾロジー

    「もし私たちに尻尾や翼が生えていたら、もしくは腕が4だったら、どんな感覚だろうか」と考えたことがあるかもしれません。 人間が来もたない身体部位の追加は、長年科学者たちが研究してきた分野です。 そして最近、電気通信大学・大学院情報理工学研究科に所属する梅沢 昂平(うめざわ こうへい)氏ら研究チームは、人工的な第6の指を身体化することに成功しました。 被験者たちは、追加された6目の指を独立して動かし、しかも自分の体の一部のように感じることができたのです。 研究の詳細は、2月14日付の科学誌『Scientific Reports』に掲載されました。

    独立制御可能な「第6の指」を身体化することに成功 - ナゾロジー
  • 「病気の記憶」だけで炎症が再発すると明らかに 病は気からを研究 - ナゾロジー

    記憶だけで体内で炎症が発生するようです。 イスラエル工科大学で行われた研究によって、脳には病気を記憶する回路があり、刺激するだけで病気と同じ部位に炎症が発生することが示されました。 免疫記憶といえば免疫細胞の仕事とばかり思われていましたが、脳も病気を記憶していたようです。 今回の研究によって、慢性炎症はもとより過敏性腸症候群、自己免疫疾患やアレルギー、さらには学校にいきたくなくて頭やお腹が痛くなる子供まで、心を原因にしたあらゆる症状の解明が進むと考えられます。 しかし、脳のどこに過去の病気の記憶が蓄えられているのでしょうか? 研究内容の詳細は11月8日に『Cell』で公開されています。

    「病気の記憶」だけで炎症が再発すると明らかに 病は気からを研究 - ナゾロジー
  • ミノムシの糸を使った「クモ糸よりも強力な繊維」が登場 - ナゾロジー

    クモの糸が高い強度を持つ優秀な材料であるという話は、最近良く耳にしている人も多いと思います。 しかし、実は最近の研究では、ミノムシが作る糸の方が、クモよりも優れていることが示されているのです。 この発見に基づいて、筑波大学の研究チームは、ミノムシの作るシルク繊維と導電性高分子ポリアニリンを組み合わせた複合繊維を開発。 この繊維は電気伝導性を持つと同時に、柔軟性や光ファイバーとしての性質も示しているそうです。 研究の詳細は、10月19日付で科学雑誌『Journal of Applied Polymer Science』に掲載されています。 ミノムシが産生する高強度繊維と導電性高分子を組み合わせた新規複合繊維材料を開発 https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20211022140000.html Stronger than

    ミノムシの糸を使った「クモ糸よりも強力な繊維」が登場 - ナゾロジー
  • 鉄の酸化も還元もできる微生物を発見!日本の沼地に生息 - ナゾロジー

    鉄(Fe)は、ほぼすべての生物が生命活動を営むうえで欠かせないものであり、酸化還元反応を繰り返しながら地球上を巡っています。 そしてこの酸化還元サイクルは、主に微生物によって行われています。 今回、理化学研究所(理研)バイオリソース研究センター微生物材料開発室の加藤 真悟氏ら研究チームは、日の沼地から鉄の酸化と還元を両方できる微生物「MIZ03株」を新しく発見しました。 MIZ03株は中性pH条件下での酸化還元反応が可能なため、これまでの常識を覆す存在として、今後の応用に期待できるでしょう。 研究の詳細は、8月25日付の科学誌『Microbiology Spectrum』に掲載されました。

    鉄の酸化も還元もできる微生物を発見!日本の沼地に生息 - ナゾロジー
  • 寄生バチをヒントにした「世界最薄の手術針」が開発される - ナゾロジー

    外科手術をスムーズに執り行うには、柔軟かつ極細の針が必要です。 実際、多くの医療現場では、脊髄への深部医療介入など、新しいタイプの手術針が切望されています。 オランダ・デルフト工科大学(TU Delft)の研究チームは、数年前から、超薄型で柔軟性と機能性を備えた針の開発を進めてきました。 そこでヒントとなったのは、「寄生バチの卵管」です。 これを真似ることで、実に革新的な手術針の開発に成功しています。 しかし、なぜ寄生バチだったのでしょうか。 The new surgical tool inspired by a wasp https://www.bbc.com/news/av/science-environment-57889149 Surgical tool inspired by parasitoid wasp https://www.tudelft.nl/en/3me/resear

    寄生バチをヒントにした「世界最薄の手術針」が開発される - ナゾロジー
  • 鋼より強靭な「人工クモ糸」の作成に成功 - ナゾロジー

    天然のクモ糸は地球上で最も強くて丈夫な素材の1つだと言われています。 2018年、アメリカのセントルイス・ワシントン大学(Washington University in St. Louis)に所属する合成生物学者フジョン・ジャン氏ら研究チームは、天然のクモ糸と同等の強度をもつ人工クモ糸を開発しました。 そして今回、同研究チームは以前の人工クモ糸を改良し、天然のクモ糸よりも高い強度をもたせることに成功。 新しい人工クモ糸は鋼よりも丈夫なのです。 研究の詳細は、7月12月付の科学誌『ACS Nano』に掲載されました。

    鋼より強靭な「人工クモ糸」の作成に成功 - ナゾロジー
  • −269〜1126℃の間で「熱膨張ゼロの新素材」が偶然発見される - ナゾロジー

    グラスに熱湯を注ぐと割れてしまいます。 これは物体の熱膨張によるものであり、材料の種類によっても膨張の程度には違いがあります。 オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学(UNSW)に所属する化学者ニーラジ・シャルマ氏ら研究チームは、-269〜1126℃(4~1400ケルビン)の間で熱膨張ゼロの材料を新しく発見しました。 これまで発見された中で最も熱安定性の高い材料となる可能性があります。 研究の詳細は、5月6日付の科学誌『Chemistry of Materials』に掲載されました。

    −269〜1126℃の間で「熱膨張ゼロの新素材」が偶然発見される - ナゾロジー
  • 最強生物クマムシの驚異の能力リストに「銃で発射されても死なない」が追加 - ナゾロジー

    クマムシの不死身リストに「銃で発射されても死なない」が追加されました。 イギリス・ケント大学は、氷点下や宇宙空間でも生きられるクマムシが、どれほどの衝撃に耐えられるのかを実験。 その結果、拳銃弾より速いスピードで射出されても死なないことが判明しました。 研究は、5月11日付けで『Astrobiology』に掲載されています。 Scientists Fired Tardigrades Out of a Gun to See if They Can Survive Space Impacts https://www.sciencealert.com/tardigrades-can-survive-high-velocity-impacts-after-being-fired-from-a-gun Tardigrade Survival Limits in High-Speed Impacts—

    最強生物クマムシの驚異の能力リストに「銃で発射されても死なない」が追加 - ナゾロジー