万が一興味ある人がいれば: R.A.ラファティ『アーキペラゴ+α』山形浩生訳 レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』山形浩生訳 ラファティは一ヶ月以上前に終わっているがだれも読んでいないねえ。チャンドラーも半月前に終わっているけど、読んでくれたのは2人。まあそんなものなんだろうね。みんな「わーすごい、楽しみ」とは言うが、実際には見やしないんだよね。が、これで知って読む人もいるかもしれないので。

一部の人には朗報かもしれず、ほとんどの人にはまったくどうでもいいことだろうが、ちょっとラファティ『アーキペラゴ』翻訳の続きをやってみた。まだ全11章のうちの4章終わっただけ。ついでに、それにまつわる思い出も解説でちょっと書いたよ。 R.A.ラファティ『アーキペラゴ』(4章まで) このままこの調子で続けるかはわからない。少しはやると思うけれど。実はもう一つ別の仕掛かり品も再開してみた。 cruel.org どっちも、箱から本が出てきたおかげが大きい。こちらもこのまま進めるかどうかはわからんが、仕掛かりをなるべく片づけようと思ってるので、どっちも多少は進むでしょう。 だがそれより、特にこの『アーキペラゴ』はわけのわからない作品で、解説でも書いてるけど、神話を下敷きにしてるのはわかるがそれがどうした的な話で、いろいろ言いたいことがあるようだが何を言ってるのかわからない。そこで面白半分で、4章冒頭
Science/Speculative Fiction & Fantasy, Horror, Mystery Ghost in the Corn Crib and other stories,2022(井上央編訳) カバーイラスト:unpis カバーデザイン:川名潤 全編初訳作品で編まれた、編者オリジナルのラファティ短編集である。「ボルヘスにあやかって『ラファティの伝奇集』と題したい」(編訳者あとがき)とする幻想性の強い内容だ。編訳者は古くからのラファティ研究家で、これまで『子供たちの午後』『蛇の卵』などを青心社から出してきたが、本書は(旧シリーズを含めて)初の新☆ハヤカワ・SF・シリーズ版になる。既存作品のベスト選だったハヤカワ文庫SFの《ラファティ・ベスト・コレクション》と対を成す作品集だろう。 とうもろこし倉の幽霊(1957)老犬だけにしか見えない幽霊が、とうもろこし倉に出るらしい。
You’ve never heard of him, but your favorite writers have, and his mad-drunk prose will knock you sideways. Ask your nerdiest friends if they’ve ever encountered a Raphael Aloysius Lafferty in their cosmic travels. They haven’t, and a name like that sticks with a person.Illustration: Sam Whitney; Getty Images
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。 「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。 どうして自分が「考える人」なんだろう――。 手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな
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