ちょっと未練もあって(?)そのままにしていたはてなダイアリーのブログから、すべての記事をはてなブログに移行しました。 昔の記事というのは、ちょっと読み返すと恥ずかしかったりもしますが、しかしまあ、それも含めて自分の人生ですね。 結局今の自分の文章も、あとから読むと、「そんなこと考えていたんだ」と思うんでしょう。 そういう恥ずかしさも全部ひっくるめて、自分の人生ですね。 だからこそ、考えたことを書いていく事に意味があるように思います。
この年末に発売されるWii Uに搭載されるコミュニティサービス「Miiverse」の開発を、はてなでお手伝いさせて頂きました。 ©2012 Nintendo Wii U|社長が訊く『Wii U』|Nintendo はてなの開発拠点を京都で再度立ち上げたのが2008年。その2008年に開発をしたうごメモから、任天堂さんと一緒にお仕事をさせて頂いています。 今回、新型のホームコンソールゲーム機「Wii U」に、インターネットを使ったコミュニティ機能を載せる、ということで、僕たちがこれまで培ってきたネットサービスの開発や運営の経験を活かせる機会だと考えました。 2008年末にサービスを開始したうごメモはてなは、その後のニンテンドーDSi端末の増加や、サービスの継続的な機能追加などもあり、世界中でユーザーさんが増加し続け、サービスとして大きな盛り上がりを見せました。 今回のMiiverseは、任天
今日ははてなの11歳の誕生日。2001年に法人登記をしてから11年が経った。 ちょうど昨日、はてなが京都に移転してからこれまでやってきたことの振り返りを社内で行った。7月は期末でもあるし、来年の話をする前にまず今年を振り返っておこう、と企画したのだが、今年やったことを振り返るには、もう少し長い流れを踏まえないと、なぜそういうものを作ろうということになったかを説明しきれないことに気付き、結局4年間くらいの取り組みを1つの年表にまとめ、一緒にやってきた仲間と振り返った。 2008年に京都に来てから4年間の振り返りをすると、いくつかの成功と、たくさんの失敗の歴史が重なっている。改めて眺めていると少し胸が苦しくなる思いがした。 新サービスを作ってヒットさせるのは難しい。サービスがヒットするには、いろいろなものが重ならないといけない。 アイデアは確かに必要だ。特に作り込むときに素晴らしいアイデアがい
人力検索はてなのアイデアを思い付いて、会社を作ろう!と思ったときに、本当にアイデアがうまくいくと思ってくれた人は誰もいませんでした。 検索エンジンでうまくキーワードを組み合わせて知りたい情報を探す、みたいな超絶(?)テクニックを、父親やこれからインターネットを始める人が全員習得しなくてはいけないのか、と思うと僕は気が遠くなりました。もっと人に優しい検索手段がないとダメだ!インターネットはもっと楽しく便利にできる!と思い、そのための方法を夢中で考えました。 他の人に文章で訊ける、という人力検索のアイデアを思い付き、質問を有料にして手数料で儲ける、というビジネスモデルを考えました。周りの人は誰もうまくいくとは思ってくれませんでした。身近な人で、一緒に手伝ってくれる人でさえ、「まあこいつがやるなら一緒にやるか」くらいの感じでした。 結果的には周りの人間が正しかったです。人力検索サイトをオープンし
はてなブログを11月7日にベータリリースしました。 リリース以降、予想を上回る勢いでベータ版の利用申し込みを頂いており、上限を拡げるたびに、すぐに人数が上限に達する状態が続いています。 先日の500人追加応募の際は、募集開始1分で160人の応募がありました。驚くべき勢いです。 日本のブログブームが本格的に始まったのは、はてなダイアリーをリリースした2003年から。まさにはてなダイアリーが日本のブログブームのきっかけでした。 それから8年後の今、なぜ改めて今、ブログなのでしょうか。 つぶやくだけが、文章じゃない ブログには当初、「自己表現ツール」と「コミュニケーションツール」の2つの要素が含まれていました。 文章や写真を使って表現をする仕組みに加えて、コメントやトラックバック、リンク元表示などでお互いにコミュニケーションをする仕組みを内包していました。 ブログが出始めた当時、自由にテキストを
最近ちょっと会社の中の歯車がかみ合い始めて、ごろごろごろと大きな回転が始まった感覚があります。 会社をやり始めて10年目。ようやくかよ、という突っ込みは真摯に受け入れるとして、何を変えたのが大きかったかというと社内のコミュニケーションのやり方です。特に、組織の中で直接つながりのある人どうし=上司と部下の間のコミュニケーション。なんか書いていると馬鹿らしくなってくるくらい基本的な事で恥ずかしいですが、直接の部下に対してやるべきことをちゃんと伝えたり、部下から上司に対して行う、いわゆる「ほうれんそう」などです。 思えば、はてなの仕事の進め方というのは、エンジニアにとって最も生産性が高い環境を追求する、ということに最適化してきたように思います。会議はなるべく減らして、必要な事ははてなグループかIRCに書いて伝える。プログラムを書いていると2時間くらい集中して作業をしたくなるので、その間なるべく作
昨日id:mouri_yujiさんこと毛利さんにはてなの副社長に就任頂きました。 はてなは技術者が多く、サービス開発の体制が非常に充実しています。一方ビジネス面や管理面で比較的弱い部分があり、こちらの強化が課題でした。 毛利さんには昨年10月に入社頂き、豊富なビジネス経験を活かしてすでに社内の様々な課題の改善に取り組んでもらっています。入社して4ヶ月という早さですが、サービス開発系は近藤、それ以外の部門は毛利さんと役割を分け、それぞれの専門性を活かしてさらに仕事のスピードを上げていきたいと考え、副社長をお願いしました。毛利さんこれからもよろしくお願いします! ビジネス面ではてながお役に立てること、ご一緒できることなどあればぜひなんなりとご連絡ください。それから、新しい体制のもと、はてなで力を発揮してみたい!という方もぜひお声がけください。 ちなみに僕自身はもともとサービス開発が専門ですが、
10月1日から提供を開始していたはてなランドを本日サービス終了とさせて頂きました。 はてなランドは、「いつでもともだちと会える島」をコンセプトに10月1日よりサービスを開始し、当初からたくさんのユーザーの皆様にご利用頂いていましたが、ユーザーの皆様が安心して楽しんで頂けると同時に、保護者の皆様にも安心してお子様に勧めて頂けるサービスとして運営していくために、サービス内容を一から見直し、新たに別のサービスとして検討をしていくべきとの結論に達しました。 サービスをご利用の皆様には、メールにて同様のご案内させて頂いておりますので、合わせてご参照いただければと思います。 はてなでは、引き続きより良いサービスの開発、提供に向けて進んでいきたいと思います。今後ともはてなをよろしくお願いします。
「京都オフィスを3倍に増床する」というプレスリリースが出ましたが、はてなはいま変革の時期にあります。2008年に京都へ移ってきて2年半が経ち、その間メンバーの採用や入れ替わりもありましたが、7月から実質的に新体制で新しい戦略に向かって進み始めています。良い機会ですので、今後はてなのサービスを提供していくにあたって、最低限守っていきたいことを紹介したいと思います。 使って満足 使って安心 速くて安定したサービス 最低限この3つを守っていきたいと思います。 1. 使って満足 まず第一に「使って満足」。ユーザーの皆さんに使って満足して頂けるサービスであることが基本中の基本です。もちろん今までもこれを心がけてやってきましたが、改めてこの「使って満足」を一番の基本に置きたいと思います。 サービスを長く提供していると、ユーザーさんとの距離や感覚がだんだん離れてしまう事があります。ふと気付くとサービス提
「mixi meetup 2010」に参加してきました。2000人もの人が集まる会で、今まで僕が人前で話した最大人数だったと思います。テレビ局の取材も来られていて、「ワールドビジネスサテライト」でもその様子が放映されました。最後の握手のシーンで、僕も出させていただきました。 今回はてなから発表したのは、はてなの主力サービスが「mixiチェック」に一挙に対応しましたという内容。具体的には「はてなココ」「はてなブックマーク」「はてなダイアリー」の3サービスです。特に「はてなココ」は最近盛り上がりを見せている位置情報サービスで、これを機会にもっとたくさんの人に使ってもらいたいと思っています。 (→写真は社内で開発された「チェック!」のポーズです。「チェックチェック!」) 「はてなココ」で位置情報を共有 そもそも、位置情報サービスがどこまで広がるのかという疑問があると思います。そのなかには「自分の
今年のはてなサマーインターンが終了しました。インターン生が開発した6つの新機能もリリースされ、好評を頂いています。最後に残った6つ目の新機能「はてなブックマークのTwitter連携をさらに強化!」もいよいよ来週出ることになりました。 インターン参加者の体験レポートもなかなか熱いです。 今年もはてなインターンが精神と時の部屋状態だった件 - SELECT * FROM life; はてなインターン2010に参加してきました - ✘╹◡╹✘ たべのログ 夢にまで見たはてなサマーインターンに参加してきた。 - ただのらくがき帳。 はてなインターンに行ってきた - 備忘録 今回は今年のエンジニアインターンの中で参加者に向けて僕が話した内容を紹介したいと思います。 技術は人のためにある エンジニアに向けて僕が強調したのは「技術は人のためにある」ということです。 インターンで技術力の点数をつけたり順位
昨日会社の駐輪場に止めていた自転車が無くなってしまいました。LOOKというメーカーの白いLOOK565という自転車です。 無くなった場所ははてなの会社の駐輪場です。朝駐輪して、13時半頃には目撃情報があります。自転車が無いのに気づいたのは20時10分くらいですので、13時半〜20時10分の間に無くなったようです。 大きな地図で見る この自転車は2005年に購入した自転車で、ほぼ毎日通勤で使い、休みには遠出をしていましいた。東京、シリコンバレー、京都と移り住みながら随分いろいろな場所に走りに行ったのでいろいろと思い出が詰まっています。 京都オフィスでは最初オフィスの中に入れさせてもらえないかと大家さんにお願いをしていたのですがちょっと難しいという事になり、少し不安を抱きながらも屋外の会社で契約している駐輪場の柱にワイヤー錠でつないで駐輪していました。 他にも30台ほど社員の自転車が止まってい
はてなのコーポレートページを少し新しくしました。一番の変更点は、先日社内で決めたミッションを明確に掲げたことです。 会社情報:はてなのミッション - はてな はてなは「T型コミュニケーションを促進する」こと=「人と人とのコミュニケーションを促進し、価値ある情報をより多くの人に届ける」ことをミッションとして、これからもサービスを提供していきたいと思います。T型コミュニケーションは社内の造語で、人と人とのコミュニケーションを促進する横棒と、そこから生まれる価値ある情報を第三者に届ける縦棒を組み合わせて「T型」としています。 ミッションの明文化が必要になった そもそもの背景として、なぜミッションを定めるという話になったかというと、これから新しいサービスをより大きな規模で作っていきたいからです。これからの成長を目指してサービスを作っていきたいと思っているのだけれど、メンバーが増えてきて、なおかつ複
ブックマークするとtwitterに投稿できるはてなブックマークtwitter連携機能が始まったりと、twitterとの連携を強化しつつあるはてなですが、先日ちょっとした試みをしてみたら一晩で130人もtwitterのフォロワーが増えたので紹介します。 何をしたかと言うと、このブログのサイドバー(→右側にあるやつです)にtwitterのウィジェットを貼り付けました。そんだけです。 ちょうど貼り付けた日に潰れるベンチャーと潰れないベンチャー - jkondoの日記が人気エントリーになり、そこからブログに来訪された方の一部がtwitterもフォローしてくださった、という流れのようです。同じペースが続いているわけではありませんが、その後も増加ペースは増えています。 少し前を思い返すと、「twitterが流行るとブログは要らなくなるんじゃないか」という話があったりもしたのですが、最近はだんだんtwi
京都大学VBL(ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー)の授業「新産業創成論」で「はてなの起業と成長を通じて学んだこと」という話をしてきました。週替わりでいろんな会社の社長が来て話す授業で、先週はDeNAの南場さんが話されたそうです。 今回工学部の学生さんが結構いらっしゃると聞いていて、僕自身理学部出身なので「京大の理系学部を出たベンチャー志望の青年に対してアドバイスを」というイメージで話しました。もっと言うと、「起業した25歳当時の自分に今会ったらどんなことをアドバイスするか」ということをイメージしました。 まず、前提として「ベンチャー」という言葉の定義から始めました(会場で聞いてみたら「お金が無い」という意見もあっておもしろかったです)。定義は人によって違うと思いますが、僕はベンチャーを「急成長を志向する中小企業」と考えています。あえてベンチャーと言うからには当然ある程度の成長スピードを目
苦戦続くグーグルのソーシャルネットワーキング事業--新戦略の方向性は - CNET Japan Googleがソーシャルメディアを成功させられない要因を分析しているこの記事。「コンピュータ科学と同じくらい、社会学が重要」という記述、これまでも言われていることでしょうがそうだよなあ、と思ってしまいました。 しかし、Googleの現役社員も元社員も、自社のエンジニアリング文化にあれほど忠実な企業が、ソーシャルネットワーキングというより広い世界に本当に適合するかどうか、疑問に思っている。月並みな考えかもしれないが、エンジニアは社会的スキルに定評があるわけではない。そしてソーシャルネットワーキング技術には、コンピュータ科学と同じくらい、社会学が関係している。 ウェブのコミュニティサービスはなかなか成功するものではないわけですが、その割に同じ人が連続してヒットサービスを出す傾向があると思います。(b
アメリカ進出祝いになんとid:manpukuyaさんからGPS端末を頂きました。明日からのツール・ド・信州に備えて今日ようやく試してみることができました。写真は鉢山のオフィスの周りをぐるっと周った軌跡をGoogle Earthに表示させた様子。これは面白いです。 Geko 301という小型のデバイスなのでGPSの精度はどうなのかなあと思っていましたが、地図を見る限り10m以内の精度が出ているようで十分実用に耐えそうです。自転車に取り付ける台座もあるようで、この大きさなら自転車に取り付けてあちこち走ってみても良いかも知れません。そういえばよく白地図に自分の走った道を線で書いていますが、これからシリコンバレー周辺で走ったところをどんどん記録していくのも良いかも知れませんね。はてなのサービスにもつなげられないかな。 とにかく素敵なプレゼントをありがとうございました→id:manpukuya
任天堂関連の書籍をいくつか読んでいたら、横井軍平、宮本茂といったゲームクリエイターの存在がいかに重要かということを感じた。さまざまなヒット作のゲームの裏側には、大規模な開発を支えるエンジニアやデザイナーやそのマネジメントチームがあり、そうした人々の技術やチーム力、いわゆる"カイゼン"的な努力などが秀でているということがあるだろう。しかし、ユーザーに一番近い部分でゲームやおもちゃの面白さを決めている人=クリエイターの存在を欠いては、面白いものは作れないのだという事を歴史が物語っているように思った。任天堂は、こうした人たちの存在価値を認め、大切にしてきたから今の状態があるのだと思った。 画家や音楽のアーティストなどと違って、ゲームや建築、家電、インターネットサービスの開発には高度な工学的技術が必要であり、開発を進めるためにはたくさんのエンジニアが必要となる。人数的には、クリエイターやそれに順ず
大学時代の友人が会社に遊びに来てくれたので昼ごはんを食べて、一緒に食べたはてな社員の印象を聞いたら、うさんくさい、と感想を言ってくれた。インターネットばかりやっているうさんくさい人たち、という感じだろうか。 京都に帰ってきてから大学の友人や家族ほか、仕事以外でのつながりの人と会う機会が増えている。そういう人たちと話していると、はてなコミュニティがいかに狭いかという事が良く分かる。例えばはてなブックマークの人気エントリーを読んでいる人はほとんどいない(昨日の彼は「そういえば最近はてブというのを見ることがあるけど何なの?」という感じだった)。だから、なんだかよく分からないネットでちょっと話題の揉め事とか、意味も分からず怒っている人の存在すら知らないという人ばかりだ。 それでも、たまにダイアリーやその他のサービスでブログを書いたり、写真共有サイトに写真をアップして友達に送ったり、Wikipedi
デザインの中に「目」があるかどうかはデザインの要素としてとても大きいと思う。目があるとついついそこに気をとられるし、それが笑っているとそれだけで少し和やかな気持ちになる。他のデザインでもそうした効果は出せるが、目の力はすごい。 たとえばはてなハイクを見ていると、文章や絵のエントリーも大事なんだけど、それに混じってユーザーのアイコンも重要なコンテンツの一部なんじゃないかと思えてくる。そのアイコンの中でも、特に目が入っている顔のアイコンに気が向いてしまう。 写真は僕の仕事場の机の上だけど、こうやって顔のあるキャラクターを置いていると楽しい。ブログのデザインも、顔があるデザインを選ぶと少し雰囲気が変わる。 人が生き物の表情を見るときに目に注目する習性があるからとか、そういうようなことが原因なんだと思うけど、そういう視点でデザインを見るのも面白い気がする。
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