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ブックマーク / blog.tinect.jp (7)

  • ジョブ型は仕組み上、若者は就職弱者になる。

    6月11日、内閣から『経済財政運営と改革の基方針 2024』なるものが発表された。 「政府は今後こういう方針で経済と向き合っていきます」的なやつだ。 そこには、「全世代対象のリスキリング強化に取り組み、ジョブ型人事の導入を促進する」といったことが書かれている。 ジョブ型への移行はここ数年取り沙汰されていたから、「やっぱりその路線でいくのねー」と理解はできるのだが……。 なんで、ジョブ型に必須の「職業に紐づく教育」について語られないんだろう? ジョブ型にしたからって、スキルを持った若者が畑からとれるわけじゃないんだぞ? ジョブ型では若者が「就職弱者」になる ジョブ型についてまとめたレポートによると、岸田首相はジョブ型に関して、「多様な人材、意欲ある個人が、その能力を活かして働くことで企業の生産性を向上させる」と演説したらしい。 また、経団連は「必要な能力やスキルを明確にすることで、働き手が

    ジョブ型は仕組み上、若者は就職弱者になる。
  • アフリカの「若者の失業率60%」の国に行ったら、「日本人はよく働く」の意味がようやくわかった

    10月の終わりから、11月の頭にかけ、知人の紹介でアフリカの「ジブチ」に行ってきた。 変わった体験をしたので、レポートしたい。なお記事に書かれていることは事実に基づいてはいるが、あくまでも私見だ。 ジブチは、アフリカ東部の小さな国で、面積は四国の約1.3倍だが、人口はたったの100万人。 国土はほとんど砂漠で、「世界で最も暑い国」の一つと言われている。 農業に向いている国土ではないので、料の自給率はたったの3%。 輸入がストップすると飢えてしまう。 入国にビザが必要で、日人はほとんどいないが、自衛隊がソマリアの海賊から船を守るという名目で派遣されており、唯一の海外自衛隊拠点がある国だ。 他にもジブチにはアメリカ軍、フランス軍、イタリア軍、そして中国軍が駐留しており、巧みな外交と絶妙な軍事バランスの上に国防が成り立っている。 なお、ジブチでは東洋人と言えば、中国人らしい。 街を歩いてい

    アフリカの「若者の失業率60%」の国に行ったら、「日本人はよく働く」の意味がようやくわかった
  • 「要領がいい子」とそうでない子の、勉強法のちがいについて。

    「要点の見分け方をどうやって身に着ければいいのか」という話をします。 いきなり例示から入るんですけど、ちょっと次の引用文を読んでみて頂けるでしょうか。面倒な方は斜め読みで大丈夫です。 鎌倉を拠点とした源頼朝は、無断で朝廷から官位を受けた弟の義経を許さず、義経をかくまった平泉の奥州藤原氏をほろぼして、東北地方をも支配下におきました。一方、にげた義経をとらえることを口実に、1185年、国ごとに守護を、荘園や公領に地頭を設置しました。頼朝は1192年に征夷大将軍となり、武士による新しい政治を始めました。 頼朝の開いた鎌倉幕府は、家来となることを誓った武士を御家人にして、先祖から引きついできたその領地の支配を認め、てがらに応じて新たな領地や守護・地頭の職を与えました。 鎌倉幕府成立前後の経緯についての記述ですね。 文章としては、帝国書院、「中学生の歴史」からの引用です。長男が学校で使ってる教科書な

    「要領がいい子」とそうでない子の、勉強法のちがいについて。
  • 国語教育の題材を「契約書」などの実用文に変えても、「文章が読めない人」は救えない。

    まず始めに、この記事で書きたいことを簡単にまとめてみます。 ・小説・評論から実用文に国語教育の主体をシフトしていこうという動きがある ・実用文を読み解く際のハードルには、「そもそも読解力が足りない・読解の習慣がない」というものと、「言葉が難しくて心理障壁が高い」というものがある ・前者を高校レベルでの学校教育で解決することは多分困難。一方、後者はそもそもクリティカルな問題ではない ・論理構造を読み解く訓練は文学教育でも出来る。むしろそっちの方が上位互換に近い ・国語教育の主体シフトやめた方がいいんじゃないかな 以上です。よろしくお願いします。 さて。書きたいことは最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 まず、今回の記事を書くトリガーになった、ダイヤモンド・オンラインさんのこちらの記事を紹介させていただきます。 「が読めない人」を育てる日2022年度から始まる衝

    国語教育の題材を「契約書」などの実用文に変えても、「文章が読めない人」は救えない。
  • 「クリエイターがお金にこだわるなんて汚い」という、謎の意識は滅んでほしい。

    「お前の技術なんて大したことない」 「そんなこと誰にでも出来る」 って思わされて、結果的に作品や自分の技術を安く買いたたかれてしまっている人、多分目に見える範囲外でもたくさんいるんじゃないかなあ、と思ったんです。 定期的に話題に上がるテーマとして、「ハンドメイド作品の値切り問題」というものがあります。 ちょっと前の記事なんですが、例えばこういうお話があります。 「材料費100円とかでしょ」ハンドメイド作家に心無い値下げ要求 テレビ番組が材料費と販売価格の差が大きいと放送 この購入希望者は、1200円で販売予定のキーホルダーに対し「500円くらいとか無理ですか?」と指値を提示。その根拠は、「そんなに材料費とかかかってないと思うので」「材料費100円とか200円とかじゃないんですか?」というものだった。作家が、高い素材を使用していることや、繊細な作業が必要で加工に時間がかかることなどを丁寧に説

    「クリエイターがお金にこだわるなんて汚い」という、謎の意識は滅んでほしい。
  • 「プライベートを大切に、厳しいノルマや課題、条件はなし。みんな仲良く楽しもうね」というチームが簡単に崩壊する理由。

    ゲームプレイヤーには、「エンジョイ勢」と「ガチ勢」という2種類がいる。 エンジョイ勢は、ゲームを楽しむためにやっている人たちのこと。 ガチ勢は、たとえば自己最高タイムや得点を目指したり、世界ランクを狙ったり、研究に研究を重ねてさまざまな統計を出したりする気の人たちのこと。 たいていのプレイヤーは、「自分はエンジョイ勢なので仲良くしてください」という。 でも、「ゲームをエンジョイする」という目的が同じでも、「どうエンジョイするか」という手段が共有できていないと、すぐにトラブルが起こる。 それをわたしは、経験してしまった。 エンジョイ勢が集まってもゲームをエンジョイするのはむずかしい オンラインゲームでは多くの場合、ギルドやクラン、サークル、チームなどと呼ばれるグループをつくることができる。 まぁ仲良しグループ、ゲーム内の実家みたいなイメージだ。 そういったグループの募集文や紹介文を見てみる

    「プライベートを大切に、厳しいノルマや課題、条件はなし。みんな仲良く楽しもうね」というチームが簡単に崩壊する理由。
  • 日本の大企業の職場は、すでに「フツーの人」のためのもの。 – Books&Apps

    数ヶ月ほど前のこと。 スタートアップ界隈の寄り合いで、こんな話を聞いた。 「優秀な人が日の大企業に行くのは、才能の無駄遣いだよね。」 「なぜですか?」 「仕組みで回るから。今の日の大企業なんて、優秀な人はほんの僅かでいいんだよ。平凡な人で回せるから、大企業なの。」 「なるほど。」 「真に優秀なら、フツーの人にそのポストを譲ってあげて、起業するかスタートアップで働くか、厳しく成果が問われる外資系で働くのがいいと思う。そのほうが、人の将来のためにも絶対いいよ。」 その時は、ほほう、そんなものか、と思った。 だが、それは真理かもしれない。 * この前、話題になっていた、NTT研究所からの退職エントリを、遅ればせながら拝見した。 できるエンジニアが、給与と社内環境への不満から、転職を決意する、というものだ。 6年勤めたNTT退職しました NTTを辞めた2つの理由 そんな恵まれた環境からなぜ

    日本の大企業の職場は、すでに「フツーの人」のためのもの。 – Books&Apps
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