1 2 3 先送りが続く消費税議論、 マニフェストで各党の見方を確認する 消費税導入の経緯と その特徴を振り返ると いよいよ8月の選挙戦本番に向けて、争点を明確にすべく、各党のマニフェスト、政権公約の公表が始まっています。既に民主党、公明党、社民党等が発表したほか、自民党は今週中にも発表の見込みのようです。 前回のコラムでも指摘したように、増加傾向にある社会保障費と低迷する景気の中、日本の財政再建は待った無しの状況になってきています。各党のマニフェストや、それに基づく発言の中でも、財政再建への考え方が示されていますが、今回は消費税に関する方針に絞って、確認してみたいと思います。 歴史を辿ると、日本ではおよそ10年にわたる政治的議論を経て、1989年に消費税が導入されました。その後、村山内閣のもとで5%(うち、地方自治体の取り分としての地方消費税1%)への引き上げが決定、1997年橋