スイティエン公園(ベトナム)や髪の毛博物館(トルコ)、小人王国(中国)――。これまで120カ国以上を巡り、世界各地の奇妙な光景を撮り続けている。過酷な現地取材をまとめた写真集『奇怪遺産』(エクスナレッジ)シリーズはベストセラーに。近年ではTBS『クレイジージャーニー』で世界中の異境を探検し、その知名度をさらに高めている。 写真家・佐藤健寿さん。仕事道具であるカメラはもちろん、旅先での動きやすさを考慮して服装から髪形、自動車までこだわり抜いている。その佐藤さんが、一目見てハマり、長らく偏愛するもの。それはマニア垂涎(すいぜん)の自転車ブランド「モールトン」の一台だった――。 モールトンはエンジニアリングの結晶 ──佐藤さんが偏愛されているというモールトンとはどんな自転車なんでしょうか? 佐藤健寿(以下、佐藤) 今でこそ小径車やミニベロ(およそタイヤ径20インチ以下の自転車)にはたくさん選択肢
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